世の中が動く
2025/12/13 一昨日 10619
友人Nと下北沢の駅前で合流し、すこし街をぶらついてから家に戻る。いろいろの話をするなかで、ダウンタウンプラスの面白くない話選手権の話題から話についての話になる。友人が言うにはあの大会に自分が参加すればフット後藤のお笑い芸人じみた話しぶりなんかよりずっと企画趣旨に沿った話が展開できるのにということだった。一理あるとはいえ、それは企画意図の外周にあるより大きな意図からするとあまり沿うとは言いがたいがなと思うなどしたが、それでも実際「あれはどういうことだったんだろう」と言って話を終えるという方針についてはひとつの型としてありかもしれないと思った。暗い旅の「〇〇話を止めないでほしい旅」でもあのフォーマットによって面白くなっているということがあるし。家に戻ってスイッチのマリオカートですこしだけ遊ぶ。家人が帰ってきたのでボードゲームをする。この日は宝石のきらめきとカルカソンヌで遊んだ。マツーを使ってのテキサスホールデムを提案してくれたのだがあまりマツーを消費させるのも悪いかなと思い遠慮してしまった。宝石のきらめきでは第一位、カルカソンヌでは第二位という結果だった。完熟パインのおみやげをもらって食べたらびっくりするぐらい美味しかった。甘くてジューシーで黄金色。飲み始めるタイミングではもはや当然のようにノンアルビールを取って乾杯している。バスケに行く時間になって参加者数の確認のためにラインを起動するといつもの19時開始ではなく、17時開始だったことを知る。それが出発時間の18時すぎに判明したのであえなくこの日のバスケはなしになる。楽しみにしていたのにショックだった。このあとべつの友人と池袋で遊ぶ用事があるという友人を下北沢まで送り出す。その後、家人とご飯を食べに行くことにし、バスケに行けなかったのを取り戻したい気持ちから、これまで気になっていたがいつか行こうと思いつつまだ行ったことのない牛タンの店「夏火鉢」に入った。12月のコースをたのむ。途中で雨予報になることに気づき、一張羅を雨から守るため家までの道のりを走って帰り、外套を交換して店に戻ってくる。コースをデザートまで食べて帰る頃にはしっかりめの雨になっていたので咄嗟の判断が上手だったと思う。一番良いのは最初から着ていかないことなのには間違いないが、次善の動きとしては素早い行動を即座に取れて、こういうのもアルコールを摂っていないことの効果だと思った。21時すぎに帰宅してあっという間に寝てしまう。
2025/12/14 昨日 20236
前日に早く寝たので早起きしてスタバに行けばいいのにたっぷり9時間寝てしまいそうならず。家でちょっと本を読んでから下北沢まで遊びにきてくれた友人とスープカレーの店「心」に行く。彼は英語が母語なのだが日本語も操れるので日本語で喋ってくれる。一度英語で言っていい?と断ってから喋る英語がかっこよかった。発声の仕方が日本語と英語でちがうのか、英語のほうが低い声のバリトンになって知識人度合いが2割増になるのが感じられた(日本語でも知識人度合いは十分高い)。気になっていたが一度も入らなかったコーヒーショップに初めて入る。なんと1stアニバーサリーをやっていた。時の流れるのが早すぎるとまた驚いた。家人も含めて三人でお喋りをして楽しい会になった。17時前にお開きにする。お土産に持ってきてくれたドラ焼きがびっくりするほど美味しくて、皆美味しいものをよく知っているなと感心してしまう。カルピスバターが入っているドラ焼きで塩コショウをかけても美味しいと書いてあったので半疑いながら従うと本当に美味しくて感動した。家人が淹れてくれたお茶も絶対あってよかった。自分ひとりだとこういうときにお茶を用意する手間を省略しがちになるので、こういったペアリングについてはもっと意識的に構築していかないともったいないことになると認識をあらたにした。
前日にバスケができないとわかった直後に申し込んだ狛江のバスケに出かける。シャツを忘れて取りに帰ったことで一本電車を遅らせてしまい、しかも集中してスマホ画面を見ていると一駅降り忘れが発生したので、LUUPを使って移動時間短縮をはかる。LUUPのおかげで体育館到着が5分遅れで済み、30分ほどのシューティングセッションで新しいシュートフォームを試す。リリースポイントを額→顎に変えたのだがこれはかなりしっくりくる。このフォームでシュートを固めようと思った。ゲームでも久しぶりに3ポイントを打ち、うまく沈められたので1/1の成功になった。アウトサイドシュートの選択が増えると一気に視界がひらけると思うので、これからこのフォームでシュートを磨いていきたい。喜多見駅から電車に乗って帰ろうとしたが代々木八幡駅のホームドア故障とかで経堂〜新宿の区間が運休になっておりすぐに帰宅できず。自分は10分ほどの遅れで済んだからよかったがホームドアの故障で運休になるというのは小田急の運行体制は大丈夫なのかと思わさせられた。
帰宅してセブンのタンパク飯メニュー、チキンのチリサンドイッチを食べる。家人の元職場のひとが今年のエンタメで一番面白かったと勧めていた『ラブ上等』を見る。ヤンキーの恋愛リアリティショーで、見た目からあまりに馬鹿馬鹿しいので逆にちょっと見ようかという気になり、見るとなぜかハマってしまった。嬢たちはまあ普通といえば普通(恋リアにおけるノーマル)なのだけど、とにかく漢たちがよかった。ぶつかって仲良くなるというプロセスの結果としての「認め合う」とか、ダサいことはできないシャバいことは言えないという制約のなかでのコミュニケーションとか、ヤンボーの負け顔とか、真摯なのがわかりやすくて笑えるのだが、ごまかしの効かない部分で真摯なのがわかるから彼らの人間性に好感を抱いてしまう。ミルクとツーチャンのコンビがとくに秀逸で、残り数話になったら泣いてしまうかもしれない。あいつら二人だけはヤンキー相手にオラつくが一般人にはオラつかない紳士ヤンキーで、むしろ一般人には弱いまであるのではないかと、ありもしないと言われそうな勝手なことを思ってしまっている。恋愛リアリティショーというのはドキュメンタリーとしては嘘だし、エンターテイメントとしては弱いしで、まともなコンテンツだと思っていないのだが、こうやってコロッと面白いと思う側に転んでしまっているので、自分の感性は当てにならないというか、どんなものに対してもジャンルで判断するとやはりつまらない断定をしてしまうと、反省をもとめられている。恋愛(こい)しに来ている不良(わる)ってなんだよ、というそもそも部分について目をつぶりやすいというのはどこか歌舞伎にちかいものがあるのではないか。1話だけ見ようという見始めだったのに2話見て3話見てとつい夜ふかしになってしまった。
2025/12/15 今日 4114
前日に夜ふかししてしまったので午前在宅にする。たぶん錠剤でGABAを摂りはじめたからだと思うのだが長い夢を見る。仕事の未消化タスクに追いかけられる夢から、幼馴染家族とうちの家族とで町内会主催の旅行に行き、広い旅館を貸し切りにしていてどの部屋で寝るか選ぼうとしたのだが道に迷ってなかなか決められない夢まで、ありとあらゆる夢をみた気分で目が覚めた。すべての素晴らしいことが終わってしまうという不合理に意識が向けられて、やれることを粛々とやっていくしかないという厳粛な気持ちにさせられた。洗面所で顔を洗うときにもその気分は尾を引いていたので「許せねえ」と言って怒り顔を作った。今週末から演劇WSの稽古が始まる。友人Tが東京に遊びに来る。いろんな種類の楽しいことがあるし「今が全盛」という気持ちがある。始まることさえ惜しまれるのですこし強すぎるぐらいだ。
『理由と人格』を読んで、すこし体幹トレーニングをして、冷食チャーハンを食べて出社する。オフィスで出すべきメールを出す、お願いされた申請をする、問い合わせ内容を整理するなどのタスクをこなし、定時に退勤する。すこし早めにエレベーターを降りてエントランスロビーで仕事を終えるという裏技を開発する。混雑回避と無駄な待ち時間の回避ができて一石二鳥のやり方だ。新宿経由で下北に帰りスタバに行く。友人Yから「お祝いに〈紅まどんな〉送ります」というメッセージが届く。ありがたくて温かい気持ちになった。自分もそういう温かい贈答ができる人間にならないといけない。この温かさは芥川の『蜜柑』の色イメージにも匹敵する。『地下鉄道』を読んでから日記を書く。としているうちに22時前になったので帰宅。