20260802

日記786

野生のラメロ

2026/08/01 昨日 9569
9時頃に起きる。アイスコーヒーを淹れて『罪と罰』を読む。大きいディスプレイに大きい文字で表示するという新しいKindleの活用法を見出した。そのおかげもあって読書が捗る。訳文がいいのか内容がすらすら入ってきてぐいぐい引き込まれる。20年前に初めて読んだときにさしたる印象を享けなかったことが信じられない。この日記にも以前書いたとおり、まだ読書習慣を確立できていなかった大学一回生の夏だったのもわざわいした。それにしても、それにしてもという感じだ。圧倒的に面白い。これがわからないということもあり得るのだからこわい。罪と罰は他のドストエフスキー作品に比べて明らかに凹んでいる印象でいつか再読しようと思っていたからこうやってサルベージできたわけで、そうならない作品もある程度の数あるのは確実だ。
もし大学生のときから自分の中身が変わっていないとすればかなり狭く限定された人間ということになる。今の時点から見てもあのとき以来たえず変わってこれている。そのことだけでも選んだ道がある程度成功だったといえると思う。頑固一徹というような良さ、漱石枕流という良さは自分にはないが、鋭い感性一本でやっていた高校生時代、新しい発見が立て続けに続いた大学生時代など、これまでに通り過ぎてきた時代の自分から”変わらない”という良さを持たない代わりに得られたものは多いはずだ。自分の感じとしてはアップデートというよりは、その都度その都度、羽化を繰り返している感じだ。
昼ごはんにそばを食べたあと、大久保まで家人が参加する室内楽を聴きに行く。ドヴォルザークの『新世界より』を通しで聴いた。漫画『ブルージャイアント』で演奏者が前に出るときに”ずいっ”と出る描写がある。あれはジャズでしかも漫画だからああいう描写であり表現になっているわけだし、ステージ立てなんかもクラシックとは違う。実際今回見ていても身体的な動きとして実際にずいっと出ていたわけではないのだが、演奏者自身にとって「ここは私のパートだ」というところに差し掛かったとき、ずいっと前に出る感じが見ていて/聴いていてわかりやすくあった。そしてその”ずいっ”という感じが、曲の持つ迫力と融合して、場の琴線を鳴らすことに成功していたように思う。張り詰めた弦が震えるみたいに、じーんとくるものがあった。
演奏会が終わったあと大久保から新大久保までを横断。歩きながら氷結無糖の期間限定「日向夏」飲む。モバイルバッテリーをコンビニで借りる一コマを挟み、旅行気分を味わえる趣向の韓国料理屋「まもなく仁川」に行って、食べ放題焼肉を食べる。焼肉はそれなりに満足感があったし、いくらでもサンチェという名のレタスを食べられたのは嬉しかった。そのほかハットグだとか流行りの食べ物をいくつか消化できてよかった。ただし、ロングポテトのコンソメ味が金魚の餌のような匂いをさせていて酸化した油で揚げているのかどうしても喉を通っていかなかった。その”とんでもなくマズい”にその他の印象を上書きされて終わってしまった。
帰宅後、バレーボールネイションズカップを見る。準決勝でアメリカにフルセットの末敗れてしまった。フルセットまでもつれることが決まったタイミングでアナウンサーがうるさいぐらい「ここまで日本はフルセットまでもつれ込んだ試合は全勝です」を繰り返していたので嫌な予感がしていたのだが、こうやって書かれることになる大体の予感がそうであるように、今回もきっちり的中して、日本の決勝進出を妨げた。マッチポイントを取られたあとに無理筋のチャレンジをしていてちょっと残念な負け方だった。やらないで済まないことをただやっただけの話かもしれないが、ちょうど画面に映されたアメリカの選手が「ああ、チャレンジしたのね。ご苦労さん」とばかりニヤニヤしていて、それはそうなるよなと思いつつ、それに対してちょっと腹立たしい気持ちにさせられたので見ている方としては溜飲が下がるどころか、という話になった。


2026/08/02 今日 11108
8時半に起きて、家人とピックルボールの会に出かける。サーブやミニラリーの練習をしたり、3点マッチをしたり、楽しく汗を流した。体育館の設備の問題でフル冷房をつけても暑いぐらいだったので楽しくというにはすこしく多量の汗が噴き出していた。いわゆる”高齢者”にさしかかるのではという人の参加も多かったので熱中症の心配をしたが、何せ参加者が多いのでそこまで気が回っていなさそうな雰囲気だった。大人だから自己管理しようということかもしれない。しかしこういうときには部外者然としていないで水分補給しようと声がけするぐらいの行動はとらなければならない。これは積極性・自発性うんぬんの話ではなく、私ぐらいの年齢の人間が率先して行うべき役割の話だ。20代のときにはそんな声がけをするのは土台無理な相談で、実際そんなことはしてこなかったが、今の鈍麻した感覚をもってすれば無理ではないどころかそこまで難しいとも感じないので、ただできることをやればいいというだけの話だ。協力して楽しめることは協力して楽しもう。
南中のおそろしく暑い道を途中休憩を挟みながら歩く。いちどは図書館で、にどめはカレー屋に入って昼食を兼用するかたちで、さんどめはコンビニでチョコモナカジャンボを買って、休憩しないと15分の道のりを一気に歩き詰めることはとてもじゃないができなかった。チキンサグカレーとナンが美味しかった。
帰ってきてシャワーを浴び、『罪と罰』を読む。ラズミーヒンにふたりを捨てるなと言い残すくだりがまずよかった。アルカージイのラスコーリニコフの夢の場面からシームレスにあらわれる登場の仕方も、物の言い方からわかるキャラクターも魅力的だった。殺人成功者として何かを共有しようとこちらをうかがってくる感じというのが他に見たことのない人物造形になっている。それにくらべての、ルージンの小物だが自分の世界に閉じこもって他人に害をなす悪人ぶりが過不足なく描かれ、彼の思惑を挫くというかたちでの小カタルシスが小説全体の真ん中あたりに配置されているのも、ドラクエ6のムドーやドラクエ3のバラモスという往年の中ボスを想起させて好ましい。しかもそれでめでたしめでたしとはならずに、ラズミーヒンにふたりを捨てるなと言い残して去ることになるラスコーリニコフの明るい局面によって引き立てられる絶望、その絶望を起点としてソーニャに会う必要が生じる心の動き方、そしてその会見で得られたもの(期待していたものも期待していなかったものも)、これらが無駄なく順を追って提示されていき、流れるように運ばれていく。とくに第四部の一連はすばらしい演劇を見ているようだ。四部の四で、アルカージイが椅子を運んできて結ぶところはあまりにも見事で、舞台を見ているように錯覚し、その錯覚の内部で実際に暗転になったように思われた。
日記を書く。夜ご飯は21時すぎになる。スーパーかコンビニで買ってきたご飯を食べ、お酒を飲みながら天幕のジャードゥーガルを見るつもり。


20260731

日記785

夏の大三人

2026/07/28 一昨昨日 17536
午前出社。仕事をして午後から在宅。バスケで国領まで出かける。疲労で足が痛く、あまり良い感覚でプレーできず。そのほかは酒を飲まなかったことぐらいしかトピックがなかった。やや低調。やや低調ぐらいが一番出力がない。熊本で震度7の地震があった。


2026/07/29 一昨日 6410
午前在宅。洗濯物を干したりする。午後出社してからは打ち合わせ2件。顔を合わせたくない人間ほど目の前をちょろちょろしてきて鬱陶しい。蚊がプゥーンと鳴くのと似ている。自分はポリシー上叩き潰せないが、頭のなかではそれに準じる扱いをしている。すこし残業になるがまっすぐ帰宅して映画『レンタルファミリー』を見る。ロケ地当てクイズの側面がありそれが面白かったぐらいで流し見しても問題ないと判断した。そういう映画の見方が一番時間の無駄だと知っているのにサブスクで映画を見るとき3回に1回ぐらいはそういうことをしてしまう。企画に沿ったプロットがあり、プロットに沿って人間が動いている感じがあると、企画を見せられている感覚になる。それに2時間も必要ないと思う。映画だから2時間分撮って編集したということでしかなく、自分から見たこういう映画への不満の正体は、2時間を埋めるため、前後を繋げるためのシーンが目につき、気持ちが入らないということかと思う。この日も酒を飲まなかった。

2026/07/30 昨日 17291
午前在宅。昼ごはんを済ませてから出社する。この日も打ち合わせ2件、あとは月次の部会に参加。バスケをしたいという機運が高まったので急遽参加することにした。定時即自宅にとんぼ返りして荷物を持ち替え、東中野まで行く。途中雷鳴が乱発し、おそろしい夕立ちに降られるのではないかと危ぶんだが、LUUPで体育館まで行く道すがらなんとか持ちこたえてくれた。この日のバスケは好調だった。夏前と同じぐらい足を動かしてもオーバーヒートすることなく、走り回れたのが大きい。好調の原因は、1.夏慣れ 2.手足に汗が出ない症状に対して処方された内服薬 3.アルコール抜き 4.アクエリアスの導入 のうちのどれかだろうと思う。夏慣れが一番大きいのではないかと思っている。しかしまあアルコールの線も外せないかと思い、この日も飲まなかった。アクエリアスについてはいつもの水+塩タブレットでの運用より高効率ハイドレーションになるのかもしれず、手軽に導入できるのでしばらくは続けるつもりでいる。可能なかぎり早く家に帰り着いたのだがご飯を食べながらテレビを見てしまい、寝る準備をするのが遅れ、翌朝出社なのに寝る時間が遅くなってしまった。テレビに久しぶりにローラが出てきたからだ。番組は有吉夜会だった。路線を大きく変えないながらもコメントの内容は落ち着いている印象。単純にテレビ的にはつまらないが、ローラという人物に興味をおぼえていた身からするとこのマイナーチェンジをもう少し見ていたいと思わせられた。ただ出演番組を探してまで見ようとは思わないし、結局「久しぶりー☆またねー」で終わると思う。新潟での生活が充実しているのだろうから本人的にもそれでいいのだろうし。しらんけど。
GEZANのボーカルマヒトゥ・ザ・ピーポーが異性との問題を公表した。性加害ということらしい。こういうときにあらゆる人間が吹き上がって罪を云々するが、まず被害総数を確認するべきではないか。そうしないと適切な批難はできないと思う。伝えるべきメッセージをブロードキャストする”伝達素子”は格好良いということを要求され、格好良いということが仕事の大半を占めると思うのだが、今回の件はかなりダサいのでそれが彼に特有の罪ということになると思う。それ以外、他人を物あつかいにするという一般的な罪もある。どちらが重いかでいうと後者だが、特有の部分は前者だということになる。複数の被害を同じかたちで繰り返したということについては特有の部分が寄与している。すなわち格好良いこと、魅力があること、力があることをもってめちゃくちゃをしたわけで、その力の使い方自体は格好良いとは到底いえない。ダサいことの格好良さとかいう回路があることも考えると、格好良い/ダサいという路線で考えることは適切ではないのだが、そもそもの原因は彼が格好良いとみなされていたことにあるわけなのでそこを避けては通れない。実際には全然格好良くなかったということがわかり、そうすると我々は騙されていたということになる。そして見抜けなかったということにもなる。しかし格好良かった部分があるというのも避けては通れないのではないか。今回の件とそれまでにズルズルと繰り返していたのであろう他人との向き合い方、関係の作り方は、端的にダサいし、最低で、格好良くないが、それにもかかわらず格好良いところがあったということは言えてしまう。部分的には今も言えるはずだ。格好良いということは、その対象になる人間に全人格的にそうであることを要求するような特殊なタグだと思う。そしてそのタグを付与するのは本人ではない。見誤った罪、見極めようとしなかった罪というのがあるとすれば、彼は特別だ、とくべつ格好良いスペシャルな人間だ、とただ有名なだけで有名人扱いにする適当な見立てに表れている。
今回の件で、無能な味方は有能な敵よりもおそろしいと思わさせられた。がっかりしたということだが、そもそも走る人間の衝動はほとんど必然的にアンコントローラブルで、そこに魅力の本源があるのかもしれず、そういうものに魅力を感じてしまう感性を修正するべきなのかもしれない。自分としては常に警戒しているつもりなのだが、今、まっすぐ”走る魅力”を打ち出されることによって虚をつかれ、時代を共有しているという勝手な仮託もあり、伝達素子として適格だと思い込んでしまったという話だ。粗品の言い分ではないがちんぽ問題は相当大きい。マヒトゥ・ザ・ピーポーが風俗に通って”適切に”衝動を管理していたとしたら、今回のような問題にはならなかったと思うが、自分としては格好良いとは思えず、伝達素子の役割を担わせないという判断をしたはずだ。そしてその感覚はピーポーとも共通していたのではないか。いろんな人がいて、他人は自分ではないということを正確に捉えようとすると、簡単なことというのはありえないのだと思う。


2026/07/31 今日 5011
7時半に起きて出社する。同僚の人と認識を合わせるための打ち合わせ。たくさんのタスクを自発的に拾ってくれて、よくできた人間だと感心させられる。仕事人間でありかつ人格を兼ね備えた稀有の人材だと思う。しかし私にはそれに倣おうという気はない。午後在宅にする。寝不足を補う活動(昼寝)をしていたらつい時間が過ぎすぎて、小一時間の残業になってしまった。やれやれ。電車で一駅、スタバに行って日記を書く。あとは書くべき文章を書くために精神を集中することにする。合間に読書もしようかな。文庫で『さようならコロンバス』かKindleで『罪と罰』か。

20260727

日記784

流れ集合


2026/07/25 一昨日 11348
8時すぎに目が覚める。前日は予定していたより早く22時には帰京し、その流れですぐに寝たので自然早起きのかたちになった。最近ハマって遊んでいるvlogのSNS「setlog」を見ていると、子を持つ友人たちはふたりがふたりとも6時とか7時には完全起床のタイムスケジュールを生活していて、それに比べると休日の8時起きはまったく早起きではないということになるが、結局何と比べるかということで、ようするに自分の平日の生活と比べて早起きということだ。そして早起きは三文の徳という言葉があるとおり、K2で10:00〜『親密さ』の上映があるということに気がつき、家人を誘い合わせて映画館に向かうことにした。これなどは歩いて10分とかからない場所に映画館があるからこその朝の贅沢で、映画の上映時間がインターバルあわせて4時間強あるというやや足重りする要素を払拭するだけのフットワークの軽さをを提供してくれた。自分が『親密さ』を見るのは2度目だが、家人とこの映画を見ることがかなって嬉しい気持ちもあった。演劇という現実を介して”映画の虚構”が”実際の現実(=この世界)”と繋がるように感じさせるところがあって、リアリティというのは入り込んでいくものあるいは入り込んでいく感覚のことだと思わせられた。リアリティがあるというのは、そこに入り込んでいるという感覚を与えながら同時にそれに気づかせない瞬間を作ること、あるいは目を瞑ったときに視界が暗くなることの謂いだろう。長塚敬三Tシャツが売られていたのでたまらず購入する。ユニクロで役所広司Tも購入しているので、はからずも今夏、憧れの俳優Tシャツが2枚手に入った。
一旦帰宅してTシャツを家においてから渋谷に行く。ヒカリエで買い物をする。体感2時間以上はフロアを昇り降りしてようやく探していた進物が見つかる。時間をかけただけあってこれは良いと思うものを見つけることができた。NHKプラスで大相撲を見ているとahamoの30GB上限まで使い切った通知が届いた。久しぶりにMAXまで使い切った。ワールドカップと大相撲のせいだ。
下北ミカンの韓国料理屋ハヌリに入る。とにかく暑いので考慮なしで生ビールを注文する。しかしなんと、到着したビールがぬるく、心底がっかりしてしまった。この店はもう二度と来ない認定したあとで、サムギョプサルは美味しかったし蒸しサムギョプサルも美味しかったのでその分、残念さが増していくことになった。さらに会計するときにビールが通常600円のところ今週末だけキャンペーンで39円になっていたということを知る。合点がいったし、1180円得をしているわけだからある程度溜飲は下がり、それにあわせて認定を取り下げても良さそうなものだが、それでも食事の恨みという感情は消えていかず、600円払ってでも一杯目のビールの喉越しを求めたいものだという文化人的な観点からも経済合理的な評価を強いてしりぞけることにした。夏の飲食店で一杯目のビールがぬるいというのは犯罪的な過ちなのだと肝に銘じるべきだ。そんなビールを提供するぐらいなら「売り切れ」と言ってほしい。
帰りにミスタードーナツに寄り、もっちゅりんのみたらし味を買う。レジに並ぶ短い時間のあいだにも若い女がどんどんミスタードーナツに吸い込まれていっていたことから、もっちゅりん人気のおそろしさを実感させられた。人気にあやかってまっちゅりんと名乗ろうかと家人に相談してみたところ、賛成も反対もされなかった。あやういところで正気を取り戻した。


2026/07/26 昨日 14525
9時頃に起きて『さようならコロンバス』を読む。来月の読書会の課題本なのだが、チャプター1,2を読んだだけでさっそく昔の小説という感じが伝わってくる。”土人の女王”という言葉遣いは直接的だが、そうでなくても黒人の描かれ方、登場人物の黒人への態度を見ると、黒人差別を差別と考えていなさそうなのが浮き彫りになっているようで相当げんなりしてしまった。文学においては哲学・思想よりもこの手の「一発アウト」の影響が出やすい。前者は後者にくらべると論理的な破綻に対して瞑目的な態度を取りえないので、一方の権利を認めつつ他方の権利を認めないという単純な論理的誤りに立脚するということが少ないのに比べ、文学はそのあたりを曖昧にぼやかしておけるからこそ、瑕疵を瑕疵とも思わず丸出しにできてしまうという弊がある。意識されないスノビズムが忍び込むようなたぐいの、いわゆる二流どころの作家に多いミスだと思われる。文学的価値とでもいうような、曖昧で微妙だからこそ価値をもつものが現在時点での倫理観を覆す、覆すとはいかないまでも目を瞑らせることは、例としてもほとんどあり得ない。現今の倫理をアップデートし続けるだとか、倫理的に不足する箇所を作らないというような社会規範充足的な観点では、文学的価値のように曖昧で微妙な価値を遠くまで運ぶことはできない。肯定できない事物や条理を取り除いて書くのではなくそれも含めて書く、しかし決してそれを肯定しないという書きぶりが必要になる。書くことで否定するのではなく、だからといって肯定するように書くというのでもなく、ただ書くということ。そこから読む側で肯定や否定を導き出せるように書くということが必要になる。決して”愚かな読者”を想定してはならない。愚かな読者状態にある者も、しかるべき経路を経て必要最小の知性をいつかは獲得し、そして運良く出会えるということに期待して書くべきだ。あらゆる個人にとっての最高地点において成される個人的行為としての”読書”に、書き手として期待していけない理由はない。得ようとする意欲が衰えた人、学習によって高みを望もうとしない人、些事に忙しく気力体力に慢性的な不足をかかえている人、彼らのために遠慮して書くということをしてはならない。短く、わかりやすく、ただ嬉しいということの逆へ進まなければならない。それにしても、もし方向がふたつしかないとしたら、だが。
大相撲千秋楽を見てからつつじヶ丘までバスケに出かける。優勝決定巴戦は本割で一敗地にまみれたアオニシキが熱海富士相手に即日雪辱しての優勝になった。怪我を押して霧島・熱海富士相手の2連勝というのは規格外の強さだと言っていいと思う。バスケは初めての体育館だった。コートがやわらかくメンツも柔らかい感じだったのでのびのびとプレーできて楽しかった。このところの不調は、何のことはない、周囲のレベルについていけなくなっていたようだ。ダイチャリに乗って喜多見駅経由で帰宅。家人とタコスパーティーをしながら天幕のジャードゥーガルを見た。私はいま満足しているという意味での「最高やな」が口をついて出た。最高ということに疑問というのではないが、それでもWonderの感覚はある。驚くべき最高だ。


2026/07/27 今日 4657
物語規模感(ストーリー・スケール)的に満足いく内容の夢を見たという記憶があるのだが、中身については例によって覚えていられなかった。こうやって夢を忘れてしまうのはせっかくの経験を無にするようでどうしてももったいなく感じてしまう。在宅勤務。前夜にハンターハンターを読んでしまっていたが起きてすぐ読み返す。皮膚科の医者にかかりにいく。もともとのトラブルと汗が出ない最近のトラブルを相談した。問診の結果とりあえずということで内服薬を試すことになった。
お笑い番組水曜日のダウンタウン/スベリドリームマッチと、アメトーーク/立ちトークをTverで見る。仕事のタスクを消化してからほぼ定時で退勤しスタバへ行く。日記を書く。家人が『急に具合が悪くなる』の2回目をK2に見に行くと言うので自分ももう一度くらいは映画館で見ておこうと思い、見に行くことにする。今日はかなり久しぶりに酒を飲まない日になりそうだ。あと毎日の腕立て伏せは一応続いている。

20260724

日記783

ものすごく明るくてありえないほど暑い

2026/07/23 昨日 10515
午前在宅。昼から出張で志摩に移動。途中名古屋駅のタリーズでテレワークをする。伊勢志摩ライナーで鵜方駅まで。合計の移動時間が5時間ぐらいになった。
ホテルにチェックインしたあと職場の人とご飯を食べに出る。リーズナブルな中華でビールが中瓶で500円だった。コンビニで氷結を追加してホテルの入口にある喫煙所で追加時間を過ごす。当たり前のように仕事の話になって、それを当然のように受けている。他に話題がないから無難ということもある。それにしてもつまらんから、なんとかワールドカップの話題を取り出した。ただこちらもすぐに昔の選手の話に落ちていった。過去の話でもいいから俺の知らない話を聞きたい。聞きたいなら聞けばいいんだからべつに聞きたいとも思ってないんだろう。しかし納得できないことは納得できないとはっきり言うタイプの人らしいということがわかったのでそれが良かった。仕事でもなんでも骨のある人は付き合っていて気がラクだ。よけいな遠慮をしないでもいいから。23時過ぎに寝る。


2026/07/24 今日 6215
8時15分に予約したタクシーに乗って、ホテルから現場に向かう。海の至近まで行ったのだが海は堤防の向こうにあり直接目にすることはなかった。11時には予定作業があっけなく終わり、会社の人に車で駅まで送ってもらう。特急が1時間来ない時間帯だったので駅前で昼ご飯を食べることにする。ステーキハウスに入って300gのステーキを食べる。店の奥さんがサービスですこし多めに肉を切り出してくれた。たっぷりの牛肉を堪能した。たしかサガリだったと思う。
伊勢志摩ライナーで名古屋まで。駅のコインロッカーに荷物を預けて地下鉄に乗る。まずは東山線、栄で乗り換えて名城線の右回りで名城公園駅まで。IGアリーナにはためく大相撲の幟を見物する。たぶん10分ぐらいしか歩いていないのだがフラフラになった。あわててスタバに入る。すぐに止んだがすこし頭痛もあって危ないところだった。天気のアプリを見るとその時間、15時台は40℃あったらしい。外を見ると子供たちが特設ビーチバレーコートでビーチバレーをしている。とても元気よく狂っていておそろしかった。スタバのソファに深く腰掛けてNHKプラスで大相撲を見る。18時半ごろに弟と合流してご飯を食べに行く予定。

20260722

日記782

生産者の顔


2026/07/21 昨日 18408
朝から出勤。暑すぎるのと電車のすし詰めに久しぶりに食らう。立ち位置を間違えてはいけないというキホンが抜けてしまった。
昼に予定通り退勤し、帰ってからそばを食べる。腕立て伏せを一応やる。大相撲を見る。
定時退勤して喜多見までバスケに出かける。暑さに慣れるためと称しあえて20分強の道を歩く。当然ながら汗みずくになった。体育館にはいち早く到着。照明や冷房をつけ、リングを下ろしてと準備をする。やる気まんまんなのに身体がついてこない。手足から汗をうまくかけないで顔からばっかり汗が出る。それで熱処理が追いつかず、ちょっとどうなのと自分でも思うくらい、心配されるぐらい息が切れる。バスケを終えてからダイチャリに乗ったり電車に乗ったりの小一時間ぐらいはずっとゼエゼエ言っていた。足や背中が痛くなったり、心肺機能に不足をおぼえたり、身体さえ好調になればという状態でバスケを続けてきたが、いよいよ本格的なアウツが近づきつつあるのかもしれない。もっとやれるはずなのにという歯がゆさがあって、心肺機能の限界はもうすこし先にあるので後先考えなければ走れるという状況だったので最後のゲームで限界をちょっと超えてしまった。それで帰り道ぶっ倒れそうになっていたらしょうがない。結局自分にやれるだけのことをやるしかないんだけど、ここまではやれるはずという期待を下回る回答を自分自身の身体にされるのはこたえる。酒を飲んでから帰宅。ご飯を食べる。シャワーを浴びるなどして1時ごろ寝る。ふて寝ならぬふて起き状態でこんなことして良いことなんかひとつもないのだが、まさにそのためにこそやってしまうという広義の自傷行為だ。情け ない。寝る前に熱にうなされていたら家人がコップ1杯の水と保冷剤を差し入れてくれた。のどが渇きすぎてうわ言のように「水、水」と、言おうともせず言ってしまっているときに差し出される【1杯の水】そのもののうまさがあった。たす かる。


2026/07/22 今日 5814
広域合同修学旅行みたいな大規模イベントで温泉宿泊施設に泊まっていたのだが、集団行動をガン無視して家人と湯につかっていると一番こわいと恐れられていた先生が顔を真っ赤にして突入してきた。叱責せんとする勢いがあまりにも強大だったので、いつも自分がやるような無抵抗恭順の構えでは血が出るほど顔などを殴られると直感し、火に油を注ぐことになってもこれ以上の火勢はもはやあり得ないと確信したのもあり、真っ向から歯向かって殴り合いをすることにした。読みは的中し、相手にはまさか反撃を食うとはという困惑が読み取れ、被害を最小限に抑えることができた。それでも自分に勝ち目があるとは思っていなかったし、実際殴り合いをしていても勝てる見込みはまったくなさそうだと頭のなかでは冷静にデッドエンドを予想していた。ただ、それとはべつに、開き直って破れかぶれに行動することの痛快さを得てもいた。誰か助けに来いと思っているうちに朝になって目が覚めた。最初から朝だったかもしれない。
そのほか仕事関連の心配ごとなども夢うつつのなか、容器の中からあふれる泡のようにふくらんできたり、すこし情緒に不安定を感じる朝だった。前日に初めて飲んだコエンザイムQ10が消化器官を通して脳に作用したのかもしれない。
午前中には洗濯物を洗濯して干し、洗濯機が回るあいだには二度寝もした。午後から出社。打ち合わせをこなしこなしで気づけば定時すぎになっていた。この日中に対応と言われた頼まれごとがあったのでさらに残業し、19時近くの退勤になった。さすがに日は落ちていたがそんなの関係ねえとばかりばか暑い渋谷の道を歩いて乗り換え電車に乗り、下北沢に移動する。この日を活かすためにと強いてスタバに入り、暑さが暑いのでさすがにアイスラテを注文。飲みながら涼みながら日記を書く。通退勤の電車内では『罪と罰』を読んだ。ラスコーリニコフと妹との緊張感のあるバトルのシーン。雑魚相手にどのように振る舞うかについての兄妹の対立は、相手が雑魚か雑魚じゃないかの次元を最初から超越していて話が早いうえに、本質的な、どちらが正とも言い切れないアティチュードの話が展開されることになっていて読み応えがあった。そんなのは当たり前すぎて誰も言わないことだがそれでもやはり谷崎とはものが違う。

20260720

日記781

奇天烈暑熱

2026/07/18 一昨日 5653
スタバを出てダイエーに寄って食材を調達する。荷物の重さと気温のためLUUPで帰宅。昼飯はスパゲティ。大相撲を見て仮眠を取ってから読書会に参加する。谷崎潤一郎の『卍』回。作品を貶すと決めたらそう腹を据えて、日和ったことを言ったりお茶を濁したりせず、コメントに切れ味を意識したほうがいい。そうわかっていてもそうできる芸があるわけではないので、結果日和ったコメントじみてしまう。第二部にもだいたい21時まで参加する。次回の課題本は『さようならコロンバス』に決まった。知らない作品だったので楽しみだ。3位決定戦をオンタイムで見るために早く寝ようとしたのだがそれには完全に失敗し、見逃し配信で見ることに決める。


2026/07/19 昨日 16797
9時頃に起きて予定通り見逃し配信を見始める。フランスvsイングランドは負けたくないという気持ちが抑制されたオープンな展開になり、サッカーの面白さが凝縮されないかたちで表現されていた。真剣勝負ではなくても、その度合をいくらか下げても十分面白いスポーツたることを証明するかのような試合で、サッカーを好きで見てきたことに対するご褒美のような試合だった。前半で4−0、試合終了時には6−4というスコアだけでも馬鹿試合なりの面白さを想像できるだろうと思う。実際に見るとそれにも増して面白いところがある。とくにエムバペの2点目は芸術的なコンビネーションで目覚ましかった。
昼ご飯にスパゲティを食べる。大相撲を見て中井へ。新しいバッシュP400を卸す。重さは感じない、グリップもある、クッションもちょうどいいと、最初の感触は良かった。しかししばらくプレーするうちに、とくに右足首の前面が靴にあたって痛いという問題がでた。さらに右足のくるぶしとアキレス腱のあいだあたりに靴擦れができた。靴が足に馴染むまでの問題だったらいいんだが。あとは3時間のあいだに身体の熱が上がる問題が発生した。意識が若干うすくなって見当識が不安定になるので、肺活量の限界付近まで全力でダッシュするのを控えてしまう。
最寄り駅で飲酒してから帰宅。シャワーを浴びたりご飯を食べたり、ハンターハンターを読んだりして寝るのが2時ぐらいになる。翌朝4時からワールドカップ決勝を見るにしては破滅的な就寝時間だ。


2026/07/20 今日 6938
4時に起きて眠い中スペインvsアルゼンチンの決勝戦を見る。スペインのボールを保持することで相手の攻撃機会を減らす作戦が盤石すぎた。延長後半にスペインが得点し優勝を決めた。試合後睡眠不足で頭痛がしたので倒れ込むように寝る。高校時代が舞台の残念な悪夢を見た気がするが内容を覚えていない。
12時に起きて家人が買ってきてくれた弁当を食べる。洗濯物をしたりハンターハンターを読んだり大相撲を見たりする。あるキャラクターたちのここへきての再登場に連載漫画を読む体験の素晴らしさを再確認する。文字の多い序中盤を越え終盤のほうのページをめくったとき、実際に胸が高鳴った。酷暑体験として16時に一度、17時半に一度外出する。16時にはコンビニまでの往復で10分、17時には公園まで散歩して30分。イヤホンをして出たのだが、歩くうちに耳からドクドクと鼓動が聞こえてきた。帰ってきてシャワーを浴び、日記を書いてから、買ってきたお酒を飲んでご飯を食べる。

20260718

日記780

ひと味ちがう


2026/07/14 四日前 15283
一日在宅。午前中に腕立てをする。午後は大相撲を見る。定時に退勤して新宿のスポーツショップに行き、購入検討していたバッシュ(ニューバランスP400)の試着をする。サイズ感はやや小さめと聞いていたので29になるかもと思ったが、29だと長さの余りが大きくて靴が引っかかる感覚があり曲げようとしたら折れ曲がるぐらいなので、やはり28.5が適格ということに落ち着いた。自分の足のサイズは28.0〜28.5のあいだになりそうだ。急いで狛江に移動する。移動中にバッシュをオンラインショップで購入。色はトーナルカラーのグレー。はじめてニューバランスのグレーを履くことになり楽しみだ。狛江からダイチャリをとばし、5分遅れで体育館に到着。バスケは普段よりもひとつレベルの下がる回だったので楽しくできてよかった。駅前の業務スーパーでキムチ1kgを買って帰る。


2026/07/15 一昨昨日 5514
4時からワールドカップ準決勝フランスvsスペインを見る。スペインはまさに攻性防壁のように、相手に脅威を与えるオフェンスをつねにちらつかせる守備でフランスの攻撃力を抑えていた。相当強いんだと思う。試合を見届けてから二度寝をする。そのために午前休をとっていた。
午後から出勤。打ち合わせに参加する。定時に退勤し、日が暮れる前に最寄り駅でビールを飲む遊びをする。帰ってご飯を食べてすぐに寝る体制に入る。翌日の準決勝第2試合のためだが、うまく寝つけずに結局23時近くになる。予定変更。


2026/07/16 一昨日 18394
4時に起きる予定を断念し、7時に起きてNHKプラスでイングランドvsアルゼンチンを見る。情報を断って見ることでLIVE感を味わえた。イングランドは後半にゲットした1点を守りに入って一気の攻勢を許した。やはり持ちこたえられず40分以降に2失点で逆転負け。ブラジル戦の双子のようなゲーム展開だった。バッシュP400グレーが届く。テクスチャの質感やグレーのトーンが格好良く、デザイン面でこれ以上のバッシュはないと思う。バスケットボールシューズに限定しないでもかなり上位に入る。まずは体育館で履いて、クッションのへたりなどで履けなくなったら外履きにしようという思惑にぴったりだ。
午前在宅。午後から出社。ミーティングに参加したりタスクを消化したり。定時に退勤し新井薬師に向かう。早すぎる到着になったので途中高田馬場駅や新井薬師のスーパーでただ時間をつぶす時間が発生した。
熱中症対策というわけではないが、冷却能力の低さをカバーしようと氷漬けのペットボトルを買っていった。プレーの合間にそれを首筋に当てるなどして身体をすこしでも冷やそうという試みだ。それのおかげでこの日はごくかるいオーバーヒートで済んだ。LUUPで東中野まで移動して中央線経由で帰る。


2026/07/17 昨日 12125
ここ最近寝付きがよくない。寝るのが遅くなっているから起きるのも遅い。午前在宅。昼一番の打ち合わせのために出社する。打ち合わせのあとは問い合わせへのありあわせの回答。定時すこし過ぎに退勤。GW駅から水色に乗って東京駅まで。遅れている中央線で三鷹まで行く。友人Nと合流即ビールで乾杯。サイゼリヤからすーさんちという飲み屋のコース。サイゼリヤではテレビゲームの成長とともに成長過程を経たわれわれ世代の僥倖について、すーさんちではワールドカップ関連で「メッシがすごい」という話をする。メッシは好きなサッカー選手ではないのだがそれでも認めざるを得ない、圧倒的な個だ。23時すぎに解散。友人Nを直接、京都の友人Tと浜松の友人MをLINEでセットログに誘う。帰宅してハンターハンター蟻編のクライマックスを読む。この話の前にわれわれはみな機械的に感動してしまう。われわれは感動して身体から液体を出す機械だ。自分の場合、レイナとプロブーダのところからスイッチが入って脳のある部分がぐわんぐわんと揺らされ心臓がじんじんするという反応が起こる。この話を読むとき毎回だ。


2026/07/18 今日 1371
7時に目が覚める。なんとか無理やり二度寝して9時に起床。ぼーっとして朝ご飯にバランスサポートブレッドを食べてからスタバに向かう。日記を書く。『罪と罰』を読む。この日は夕方から卍の読書会がある。

日記786

野生のラメロ 2026/08/01 昨日 9569 9時頃に起きる。アイスコーヒーを淹れて『罪と罰』を読む。大きいディスプレイに大きい文字で表示するという新しいKindleの活用法を見出した。そのおかげもあって読書が捗る。訳文がいいのか内容がすらすら入って...