枯れ木も街の賑わい
2025/12/10 一昨日 17597
朝起きて予定通り映画を見に出かける。この日は夜間作業のための夜勤で昼間は空いていたのだった。渋谷のミヤシタパーク向かいのスタバで『ファウスト』の解説を読む。多和田葉子の解説がよかった。ファウストにはドイツ語で声に出して読むことでしか手に入れられないものがあると言っているのは、それを日本語で読むものにとってのハードルを考えに入れたうえでのことだと考えるとよりいっそう正直な感想だという気がする。実際そうなんだろう。それを確かめられないのが残念だがまあ仕方ない。そのあと昼前から映画『ウェポンズ』を見る。前半の正体不明の恐怖というホラーの醍醐味といえる場面で、ホラーを映画館で見るときの後悔「なんでこんな受けずともよいストレスを自ら進んで受けるために時間と金を使って駆けつけているのだ」をひとしきり。その後恐怖の中身が解明され光が当たっていくにつれてさっきの後悔もどこへやら、面白かったと言う準備を始めていた。しかし最終盤手前で目をこすった際に左目のコンタクトレンズが眼球からズレて、以降右目だけでスクリーンを見なければならない時間がエンドロールの時間含め10分そこそこあったのがべつのストレスとして顕現した。また、こういう映画を見るとき、死ぬ役の人と死なない役の人とがわかりやすく区別されていて決してそのラインを超えないところに不満がある。こういうことを言うと死なない役の人に死んでほしいものだと言っているようで気が引けるが、両親によって引きちぎられる子供の映像と、たくさんの子どもたちによって引きちぎられる老婆の映像とをクロスオーバーさせるというのがこの映画の理想とするゴールだったのではないか、それに挫折した姿を見せられているだけなのではないかと思えてしまう。予算規模やスケールのことを考えると、カルトの度合いもそれによって制限されざるを得ないという話で、物わかりの良さを携えてまあそういうものだとこちらで手加減しないといけないというのはわざわざ時間を作って見に行くようなものでもないと思わさせられる。
映画がはねてそのままパルコを横切って嵯峨谷まで遅めの昼ご飯を食べに行く。まっすぐ帰宅して2,3時間昼寝に当てる。夜勤の準備を済ませてから狛江までバスケに出かける。脚の痛さを抱えていない状況だと、例の風神やエレガント選手相手の負けプレーでも雑念少なく純粋な悔しさを受け止められて都合が良い。風神と同じチームに入ってパスをもらったりパスを出したりする機会もあり楽しかった。狛江湯で温冷交代浴をする。帰宅して冷食チャーハンを食べて夜勤に出かける。
作業としてやることがあるのでそこまで眠くならず。ただし意識レベルが下がっているのを実感した。作業中には作業に必要なだけの意識しか働いておらず、仕事にかまけて睡眠時間をおろそかにできる人でも仕事が成り立つのはこのように意識レベルを必要十分なところまで下げるということを脳がやっているのだと我が身をもって理解できた。ようするに睡眠返上の人たちというのは精一杯働くということの天井を下げて精一杯働いているのだ。それで事足りるのだからそれで文句ないが、そういう人たちの頑張りというのをこれまでのように過剰評価することはしないでおこう。「働いて」という言葉をいくら重ねてもむなしいものだが、それに気がつくだけの注意力を失っていられるからそこには一筋の矛盾もなく、本人のなかには働いて得られる満足があるのだろう。とりあえず満足してもらっていていいので余計なことはしないでほしい。
予定より押して帰りが8時半すぎになった。頑張ったご褒美としてミスドで朝食を買って帰る。ホームカットがニューホームカットとして倍の値段で売られていた。もっとも好きなドーナッツ「シナモン」の懐かしさから購入せずにはいられない。懐かしさを味覚で感じるための値段として180円いくらというのは決して高くはない。帰宅後予約しておいた洗濯物を干してから寝る。
2025/12/11 昨日 11296
16時に起きる。駅前のセブンで朝食にブラックメロンパンを買って食べる。アスファルトの道路から拾ったかのような特異な出で立ちと、中までしっかり黒いこと、そして味と予想以上のヒットだった。経堂のスタバに移動して『失われた時を求めて』を読む。リハビリに出て足りていない筋肉のトレーニング方法を教えてもらう。運動する格好をしていなかったのと厚着をしていたのですこし動いただけで汗をかきはじめてしまいトレーニングに集中できなかったのが残念だった。しかしこれはパーソナルジムに通わずに自分に必要なトレーニングを相談できて好都合だ。経堂図書館で『失われた時を求めて』岩波文庫版6巻を読み終え、そのまま返却する。ウルトラでハンバーグステーキ、ライスセットを注文して食べる。最初に来たときほどの感動がなかった。ひとりで食べるよりふたりで食べるほうが美味しいという真理をひとつ学んだ。帰宅後家人と33のやつを見てから寝る。芋餡が主役の餅というセブンのスイーツを食べたがこれがまた美味い。美味いものばかり食べた一日だった。
2025/12/12 今日 7372
8時半に起きる。前日昼すぎまで寝ていたのに9時間近く寝られた。午前中は溜まっていた仕事量の確認だけして『理由と人格』をすこし読む。冷食チャーハンを食べてから出社。タスク消化に時間を費やし、定時すぎ30分だけ残業をする。とにかく北風が強い日で寒さが一段ギアを上げてきたのを感じた。帰宅して仕事の荷物を置き、着替えてスタバに行く。借りてきた『地下鉄道』を読む。暴力の描写もそうだが、自分の中にある臆病の描写が上手だ。70pまでだが面白い。