20251101

日記666

ビルディングロマン

2025/10/30 一昨日 10335
帰宅中に歩きながら考えた。日記というのはその日の記念をとるためにすることだ。たとえば2025/10/30という日付は当然ながら一度しか回ってこない。その仕組についていくら不満に思おうがそうなってしまっているし、30数年の経験則からも撤回される見込みは残念ながらうすいと思う。だから現実的に取りうる対抗手段はその日にあったこと見たものを記念にすることぐらいだ。そのニュアンスを汲み上げるために日記から別の言葉を象れないか。その日を記念にするということで日記念という言葉が思い浮かんだが、あまり語感がよくないのでべつの呼称を思いつきたい。アイデアとしては記念日日記というのがある。冗長だが同じ字を重ねることに効果を持たせられるのではないか。そうすると記念日日念記とすることでシンメトリーが得られる。通分して日念記というのはどうだろうか。やや仏教めくというか、仏門の門前にまで踏み入れている感があるが。しかしそれにしても、”記念”という言葉は上手な言い回しだと思った。単純な足し算の熟語ではなく、かけ合わせることで意味を前に進めているような熟語だと思う。
自分の場合は何かを思い出して書くということが基本だ。思い出すということ抜きには書けない。この先にあるものに対処するため、積極的に何かを得るために毎日運動しているわけだが、そういうモードとは全然別の働きかけを書くときには行っているという感覚がある。念記しているということかもしれない。もっとシンプルにすでにある言葉で、かつ別の意味を持たせて、記念しているということができると思う。できるだけ毎日記念していこう。


2025/10/31 昨日 1635
一日在宅勤務。酒を断ってからの一番大きな効果として、睡眠時間が伸びて深い睡眠の時間が増えたということが挙げられる。この日も8時間半超寝ていた。今日までの3日間の平均で言うと9時間にも届きそうな睡眠時間になっている。寝過ぎはよくないというのは俗説で、必要量以上は寝ようと思っても寝れないため睡眠過多にはならないと聞いてからこっち、一抹の罪悪感以外の余計な心配事はなくなった。
渋谷マブルスというアプリを見つけたので始めてみる。こういうアプリを始めようと思うときには気分が乗っているので、プロフィール作成に凝ってしまう。好き勝手やってやろうと思う気持ちがかかりすぎ、狙いに行って滑ってしまっているプロフィールができた。午後になってから冷静になってプロフィールの不要部分を削除する。こういう添削が必ずしも正確なのかというのはわからないが、自分で読んで滑っている認定されたものを自分のプロフィールとしてそのままにしていることはできない。肩書について書く欄があり、それについてひとしきり頭を悩ませた一幕が自分というものを象徴していると思った。5年前も10年前も同じだったわけだし、もはやそれで慌てるということもないが、5年後も10年後も同じところで頭を悩ませることだろうと思う。グルメにもサウナにもうわべの交流にも興味がないから、結果的に渋谷が好きという一心でアプリをやっていることになる。強いて言うならピックルボールをやってみたいので機会があればそれに飛びつくことにしよう。
夕方から雨が強くなる予報だったので外出せずに一日中家でダラダラ過ごした。『アンナチュラル』を最終話まで見る。テレビドラマだなという演出のいくつかには興味を持てないという以上の反感を覚えるという反応を返してしまったが、中堂というキャラクターを中心に見れば真剣に受け止められるところがあった。他人に手伝わせたから犯人を見つけられたが、そのために不純物が混入して当初の目的を達成できないことになったというジレンマは入れ子状の構成になっているし、コミュニケーションのクソなところとクソではないところをストレートに表現していた。


2025/11/01 今日 2102
9時ごろに起きる。スタバに行こうと思ったが満席だったのでべつのコーヒーショップの外席に座って日記を書く。通りがかりの人や犬を見る時間があってよかった。とくにGレトリーバーのふさふさの尻尾の揺れ方が素晴らしく、懐かしく感じられるものがあった。気温というものを感じないほどの抜群の気候で調子よく過ごしていたが、蚊が出現してぶちこわしになる。これほど小さな存在にぶちこわしにされる繊細な状態だったわけだが、2時間ほど楽しめてよかった。午後からは三鷹の友人宅に遊びに行く予定。
続き 9764
ノンアルビールを携えて友人宅にお邪魔する。子供がかわいくて驚いてしまった。座れるようになって両手が自由になったことで各種の遊びをするようになっていた。この日は笑顔が多く見られて月並みな言い方になるが天使のようだった。子供の親とストリートファイター6で遊ぶ。DJというファンキーなキャラを選択してご機嫌に殴り合いをしようとしたのだが、感覚に慣れるのに手間取ってジュリという意地悪女にボコスカやられてしまった。ハンデの付け方を覚えてからは一応勝負の形になって面白かった。配られた手札を使って窮地をしのぐボードゲームをして遊んだ。ボードゲームは会話を広げるための糸口になるが、つい甘えてその機能に頼りすぎになる。しかしこの日はアルコールなしで遊んで楽しいという感覚を得られたのがよかった。この感覚を各所でも適用できるように押し広げていきたい。夕飯の時間が近づいていたのでいいところで切り上げて帰る。酔っ払っていないのにもかかわらずヘッドフォンを忘れてきてしまった。
下北のバビシャーでチーズナンを食べて帰る。家人が模様替えでひいひい言いながら自分自身に働かされていた。自分の大量のTシャツを仕舞ってもらい、大量のスウェットを取り出してもらっているので理論上は恩義に感じていいはずなのだが、寝る時間近くになってもやっているので迷惑かもしれないと思っていたら、続きは明日やるということになってほっと一安心した。翌朝早くからのバスケの大会にそなえて寝る。背中の痛みが治りきっていないので不安だが、まあやれるだけやるしかない。

日記666

ビルディングロマン 2025/10/30 一昨日 10335 帰宅中に歩きながら考えた。日記というのはその日の記念をとるためにすることだ。たとえば2025/10/30という日付は当然ながら一度しか回ってこない。その仕組についていくら不満に思おうがそうなって...