20260119

日記707

今風

2026/01/17 一昨日 19969
朝起きて公園にシュートを打ちに行く。足の疲労があってあまり自由が効かない感じがあったのと、ミニバス年代の子供ふたりとおじさんひとりとカップルふたり組がそれぞれ練習していてそれなりに混雑していたのでのびのびやれるという感じではなかったが、1時間半ぐらいアウトサイドのシュートを打ったりステップワークの練習をする。足の疲労のせいで踏ん張りがきかず、全力でやろうという気持ちとは裏腹に抜いて打っているような動きになってしまった。とくに子どもたちには格好つけてやっているように見られたくないので一生懸命をアピールしたりしたが、どこに向けて何をアピールしているんだと俯瞰する自分はちょっと笑っていた。
帰宅してシャワーを浴びたり昼食をとったり準備をしてから演劇の稽古に出かける。ミザンスをつける立ち稽古が続いている。最初のうちはセリフの言い方など俳優任せにしていろいろ試していいよという時間をとるようで、俳優自身が演出に自分の引き出しを披露する回という毛色がつよいよう感じられる。用意していくのも用意していかないのも自由というほど思ったより大幅に裁量を与えられるので用意してきている人が多い印象だった。自分は経験が少ないのにもかかわらずほとんどなにも用意していかず徒手空拳で現場にきただけの人という少数派(もしかするとただひとり?)になった。お守りのように本を持ってそこから目を離して一言だって口にできないような様子全開で、相手の子供役の俳優によけいな心配をかけることになった。しかしアクションを決める場面はいろいろと悩んでいる様子を中から見れて面白かった。悩む時間は他のシーンと比べてもひときわ多く、自分のタッパをどうにか活かしてくれようとしているのだと解釈して嬉しくもあった。
18時半すぎに稽古が終わってから一旦帰宅して荷物を置き、家人とご飯を食べにバーミヤンに出かける。わりと家に近いバーミヤンなのだが行くのは初めてだった。クーポンがお得という友人の発言を思い出して行ってみることにした。当の友人もちょうど下北で観劇終わりだったということで合流し、わいわいと飲み食いする。インターネッ島探検者を見てきたらしい。音楽ライブの話から、スタジオに入って演奏する遊びをしたいという話につながり、スタジオを予約しようということになった。自分は楽器演奏に対して気持ちがないのであまり気乗りしなかったが、メイクノイズ・モアラウダーというような音楽未満の音出し回であれば興味がある。プレーヤーと観客の区分けについて自分は懐疑的というか、その線引きを意図的に無視しようとするところがある。対して友人Nはその区分にこだわるタイプだったと記憶していたのだが、いつの間にかNが自分自身をプレーヤーにシンパシーをおぼえる側にポジションを変えていたのが驚きだった。いっしょだと意識しようとせずにただいっしょだと見なしているというのは、画された一線を無視する度合いとしてより大きいので、そのまま同じ目線で話せばよかったのだが、何かをしてしないまま何かをしているというスタンスで話し出そうとしていることに気がつき、振り返って思えば余計な、いらぬケチをつけてしまった。だれかの表現に対する批判を自分の表現だと勘違いしないかぎり、自分を表現者だと認識するのはそれ自体わるいことではないのでもっと自由に泳がせてやるべきだった。
しかしそもそも表現者というのは表現活動をしない人に比べてえらいわけでもなんでもないので、そこを履き違えないようにしてほしい。なんらかの遠慮から表現活動をしない人に共通するよくある誤認として、表現活動をするのは特別な人なのだという思い違いがある。表現者の側でもその思い違いを有効活用しようとしたり、特別感を演出することで自分を売りだそうとする動きはいちいち取り立てるほどのものではなくごく普通に見られる光景だが、表現者だからその人が特別だということはない。なんらかの卓越した表現を生み出す人が特別な表現者だということはいえるが、その人の特別さは表現に依存しない。顕在するか潜在するかによって他者視点からの存在の有無は変わってくるが、その存在の有無は特別さとは関係がない。つまりこういうことだ。
1.特別ではなくても表現はできる(表現しているからといって特別ではない)
2.特別だったとしても表現をしないことはありえる(表現していないから特別ではないということにはならない)
3.特別ではなく表現していないということもありえる(特別さも、表現も、特別な表現も一切不要と見なす観点はたくさん存在している)
4.特別でなおかつ表現するというのは、(当人だけでなく他人にとっての)僥倖ともなる
5.他人から見て存在しない僥倖は(どこかに)ある

1〜5のうち、われわれにとってもっとも重要なのは1だ。逆に4や5はその見かけほど重要ではない。たとえば、シェイクスピアは特別視されているが、それでもシェイクスピア本人が特別視したような特別さで特別視されているわけではないかもしれない。どこまで行っても特別さは担保されないし、かといって十分に慎重(軽率?)になれば、特別さは「一旦そのように扱う」というような記号的表現に落ち着き、語頭あるいは語尾に「S」を付けておこうという処置と変わらない。


2026/01/18 昨日 8397
数多くの夢を見た。確実に覚えていられるだけの存在感があり、実際当日朝までは覚えていたのだが、今、それが嘘だったかのように思い出せない。せっかくほぼ毎日日記を書いているのだから、今後こういう取りこぼしは厳に戒めたい。意地になって思い出そうとして概要を思い出せた。きれいな円を描く秘訣、だ。ハン(漢字だったが漢字の形が思い出せない)と言って始点となる円弧と、ハン(なぜか始点と同じ漢字を用いる)という終点となる円弧を先に描いて、あとからそれらをつなげるようにするのがコツということだった。始点のハンは日の出を表していて、突き出た太陽のかたちをイメージすればよいということで、終点のハンは日没を表していて、残された太陽の形をイメージすればよいということだった。それだけのことを教えられ、悟ったような気持ちになったのだったが、そもそも円を描くというのは自分個人が持っている問題の解決を比喩的に表現したもので、その問題が何だったのかが思い出せない。これで大丈夫になったという安心感が印象的で悟った快感といっしょになったのを覚えている。その問題を覚えていられなかったという事実が悪いものになるほどには良い夢だった。
フィジカルを増強したいという頭でっかちな欲望に突き動かされ、起き抜けにバーピージャンプをしたところ、あっという間にあっけなく背中の筋を痛める。家人に湿布を貼ってもらって事なきを得た。昼食におじやを食べてから稽古に向かう。もっと自由に楽しんでやれたらいいのに、借りてきたロボのようにガチガチの発声しかできずに情けない気持ちになった。家人に新代田まで出てきてもらってバサノヴァというグリーンカレーのラーメンを食べる。帰り道にシャルドネの氷結無糖を飲みながら帰る。たんなるマスカット味でシャルドネ味を感じないがそれはそれでまあ美味かった。稽古で楽しみたいと思いつつもやはりストレスを受けているようで、むしろ週末に酒を飲んでしまっている。それでもいいから食い下がりたい。人と比べてもしょうがない。自分にできるだけのことを精一杯やる。そんなに多くないんだからセリフもきっちり覚えていく。演出の人から「かっこいいっすね。男前っすね」という声がけをしてもらい、否定も肯定もできず「え? あ、うーん」という要領を得ない生返事が出た。否定するのも冗談を真に受けるようで情けないし、肯定するほどの振りかぶったジョークはまだ出せないしで、出口なし状態になったのだった。どう反応するかを見られているというのは意識が強すぎるだろうか。
できないことだらけだが面白い。背中の筋や、脳の筋を回復するためにできるだけすぐ寝る。23時には寝た。


2026/01/19 今日 7545
午前出社。朝から移動するのは面倒だなとは思うが嫌だという気持ちはまったくない。やるべきことがあるとはいえ多寡が知れているし、頭を空っぽにして移動する先があるというのは気がラクだ。午後からは在宅にしようと決めていたので丸一日仕事だけに時間をとられるわけではないというのが識閾下にあったのも大きい。午前中に自分よりあとに入ってきた同僚の若い人と話をする。部署が変わるのがほぼ確定ということで、これは黄色信号、いやなニュースだ。彼が結構な仕事量を持ってくれているのでラクができているというのがあるので、4月からは忙しくなるかもしれない。そもそも4月から自分がそこにいるのかも不透明で、3月で契約終了ということも十分考えられる。いずれにしても身の振り方を考えないといけない。どうなるかまだわからないが、良い機会なので全然違うことをやってみてもいいかもしれない。
昼から在宅にする。帰りの電車内で『ニッケルボーイズ』を読む。家人からカツ丼のリクエストがあったのでカツ丼と自分用に親子丼と焼きおにぎりをローソンで買って帰る。食べてからちょっとだけ身体を動かし、大相撲の幕下の取り組みをすこし見て昼寝をする。定時すぎ、幕内の取り組みを見届けてから、出すべきメールを出して退勤。スタバに移動する。日記を書く。20時までかかった。最近、消費生活の日記を見ている。やっぱり全然知らない生活を見るのは面白い。そのなかでもとくに目を引く生活というのはあってそれも面白い。

日記707

今風 2026/01/17 一昨日 19969 朝起きて公園にシュートを打ちに行く。足の疲労があってあまり自由が効かない感じがあったのと、ミニバス年代の子供ふたりとおじさんひとりとカップルふたり組がそれぞれ練習していてそれなりに混雑していたのでのびのびやれ...