KAPPA
2026/04/09 昨日 8449
午前在宅。午後出社。仕事が終わってから演劇を見に行く。早めに上野についたのでコンビニでサンドイッチを買ってストリートで食べる。食べた場所がレンタルバイクショップのSCSの前だった。演目はキ上の空論で『海辺の私たちはR-18』。早め到着のおかげで上演開始前の緊張感を思い出し、すこし味わった。藤谷というキャラクターが一線超えないことに終始ヤキモキさせられた。やっていること・事実の上では最初から一線超えているのだが、その設定が板付きのため、よくわからないがノーカンになっている。藤谷は最低のガチャ成功をしていて、その幸運もあって劇中では破局が訪れない。頭を叩くというアクションに笑いの糖衣がなく、舞台上ということを忘れさせる暴力を感じた。一方、ゴーンという拳のSEは誇張された暴力という感じで、むしろ舞台のうえのものという安全弁が働いている。クライマックス近くの頭叩きにはSEがなく、聞いたことのあるあの音が届いてきて、嫌な気持ちになった。R18であることの意味については、都合の良い妄想世界の片棒を担がされるところにあるのだろうが、その意味をこちらに委ねさせて大丈夫なのかと心配になる。盗撮を防止する名目で、こちら側に目を向けられる状態を作り、罪の意識を作り出そうとしているというのもあるかもしれない。藤谷の造型は向こう側の話ではないし、他人事ではない、お前にもその暴力には馴染みがあるよと突き付けてくるナイフのようだった。しかしそれにしては良い身体なので、俺もこんなのかもと感じる架空の罪悪感にしてもちょっと気分良くなるためのフィルターがかかっている。演劇というのは、あるいは舞台というのは、年寄りが若者の若い身体を見るためのものなのかもしれない。この芝居の場合、R18である以上その逆はないわけだし、かなりそこを突き詰めているような気がする。原理的な劇の要素を抽出している。
上野駅まで歩くあいだに氷結を飲む。上のようなことを思いながら歩いた。銀座線で表参道乗り換えのコースで帰宅。霧雨がすこしかかるぐらいで濡れずに済んだ。
2026/04/10 今日 5557
7時前に目が覚めてしまう。それを逆手に取って朝から出社する。出社したことで仕事がぐいぐい進んだし、面と向かっての短い会話が発生してちょうど良かった。14時にオフィスを出て在宅に切り替える。行き帰りの電車では『ストリートコーナーソサエティ(通称SCS)』を読む。専門家が集まってのwebミーティングに参加する。自分の発言はゼロだったが、話の早さと議題提議の的確さ、できるやつらのスピード感は参考になった。その後別件でほったらかしになっていた釜の蓋が空いて大変なことになりますよという圧を受ける。俺じゃなきゃ受け止めちゃうね。受け流しスキルを発揮してことなきを得た。それでも最低限の確認作業などがあいだに挟まったりして20時までの残業になる。雨が止むまであれこれ進めて21時前に退勤。日記を書く。このあとは家人と歩き飲みをする予定。