ラストデイ
2025/10/10 一昨日
朝から出社。この日が虎ノ門への最終出社日になった。オフィスの引っ越しに伴い翌週からは高輪ゲートウェイに出社する。これまで西新宿、渋谷、九段下、神谷町、一瞬だけ豊洲、大崎×2で働いてきたが、虎ノ門ビジネスタワーがぶっちぎりで好環境だった。高輪ゲートウェイは新築のオフィスビルなのだが、今回のTBTより良いオフィスということにはならなさそう。それでも2,3番手のクオリティはあるはず。ニューマン高輪や3月のグランドオープンに期待したい。
引っ越しのため定時より早い17時前に終業になる。帰宅して本を読もうとしたがダラケてうまくいかず。日記のなかで振り返ってみて思うことだが、自分のなかでこれはやりたいということをやらないままで飲みに出かけることになったのがそもそもよくなかった。
下北沢駅でTCBの友人と合流し、もうひとりを待ちながら歩き飲みを開始する。ワンバトルアフターアナザーの感想をすこし話した。
友人が合流してから旅行の話などして、それから予約していた散髪のため一旦抜ける。アメリカンバーバーっぽい内装や、かかっている音楽、ひとりで店を運営している店主の雰囲気など、どれをとっても居心地が良く、45分間の過ごし方として気に入っている。自分史上最高額の散髪料金でしかも4週間と空けない高頻度の利用で、正直割高になっているというレベルを超えているのだが、月に1度、こういう他には代えられない時間を持てると思うと、単に行かなければならない散髪イベントというのを超えて、良いものがある。合流した友人に「髪切った?」と言われたが、今は髪を伸ばそうと苦心している時期なのでトップはほとんど切っていない。サイドの刈り上げてもらっているところを見せておいた。
友人たちが公園に行っているということだったので、家に寄りがてらバスケットボールを持っていく。この時間帯だったら暗いので誰もいないだろうと踏んでいたのだが自分とはべつにふたり、自分と合わせて合計3組がリングを使ってシューティングをしていた。
友人と合流。呪術廻戦を全巻読んだというので呪術廻戦の話になる。自分と比べて粘度の低いさらっとした読み方に慣れていることもあるからだろうが、流して読んで、あまり感心させられるところがなかったという感想のようだった。とくに好きな登場人物はいないということだったので、ただアラを指摘したいだけになるだろうと思って話を止めようとしたが、べつにどうでもいいのであればどうでもいいだろうと思うのだが、読んだ以上はそのことについて話さなければ損とばかり、謎にこだわって話を継続された。だからとくに面白い話にならず。「能力バトルものとしてハンターハンターに及ばない」というのでそれは当然だろう、どの漫画がハンターハンタに勝てるのか、ほかに比べられる能力バトルものはあるかと訊いたところ、ただの一作品も挙がらなかった。どこそこに旅行に行って、なんとかという観光ガイドだけではなく教科書にも載っている有名な場所に行ったというときの、結構人がいたとか、周囲には何もなかったという感想に近いものがある。何に感動してどういうところが面白かったのか、それでなくてもつまらなかったのかを聞けないと、話をしているという気になれない。
こういうところが面白くなかった? と言ってみてもいいのだろうが、呪術廻戦についてそこまでする気にならなかったので、話題を変えるのがベストだったと思う。
あとは「絵がうまくないのでその面での読み応えがない」という感想については同意できず、普通にうまいと思う。とくに表情の表現がこれ以上ないレベルで上手い。コマの流れでの表現だけではなく一枚絵としての強さも十分ある。
映画は2時間目を開けていたら見たといえる、漫画はページをめくれば読んだといえる、だから鑑賞する人や読む人によって感受のレベルが大きく異なるものだ。質的に異なるといえると思う。自分よりも低い感受をしている人と作品について話す意義はうすい。話題の作品について「あれ見た?」というように、コミュニケーションツールにする作品受容をしていたいとは思わない。というより、その役を上手に担える作品に時間をかけていたくないと言ったほうがいい。TCBでもうまく回って熱くなるときは楽しいから、その反面、熱くならないときが楽しく感じられないということがある。いつでも熱くなれるということはないからしょうがないことではあるが、自分が参加する以上できるだけ熱い方向に持っていきたい。その点バスケは単純で、自分が一生懸命走ればその行動によって熱くなれる。
途中、駅で飲んでいるときに練習帰りの家人と合流。すこし話の続きをしたあと、誕生日になる瞬間を3人で祝う。うまく回らないままガス欠になって楽しい話をできないまま解散になる。もっと早く帰るべきだった。具体的には公園でトイレに行くと言って二人とはぐれたときに帰れた。実際、ちょっと前だったら帰っていたと思う。昔のほうが正しい行動ができていた。
2025/10/11 昨日
午前中は何もしないで過ごす。15時からで予約していたパン飲みの店に行くため、昼になってからようやく活動を始める。小洒落た店で美味しいパンとワイン、小美味しい料理をいただく、ミニマルな店内の雰囲気に大きな窓が開放感を与えているという洗練された作りの店だったのだが、図体の大きい自分にはややミニマルすぎた。
小雨の中梅ヶ丘のサミットに寄って食料類を補給して帰る。日記屋に行って日記を見る。多和田葉子の日記がほしいというので購入。
帰ってキングオブコントを見る。ロングコートダディが一番面白かったのは間違いないが、一番笑ったのはトム・ブラウンのコント「エリザベスカラー」と審査員コメントを受けてのみちおの「(低い点数をつけたあなたがたは)もう死んでます」だった。完全に2025年の北斗の拳だった。ほかに面白かったのはしずる池田が審査員コメントと会話するところと村上の全コメントが笑いの邪魔になっていたところ、や団伊藤の脳汁顔芸、レインボージャンボの異常にしっかりした受け(声量・声質・えらぶ言葉・間)の完璧さ。しかし一番印象的だったのはうるとらブギーズだった。微妙に噛むところから始まる言い間違いコントがガチなのかネタなのかどっちかわからずぬるりと始まり、虚実皮膜を突き破らないまま異常に伸び上がっていくのがすごく怖面白くて、笑いながら脇に汗をかいた。笑いにはちょっと防衛機制も働いていたと思う。うるとらブギーズのなかでもとくに好きなギタリスト上京コントを振りにしていて、自分たちのコントを知っている前提に裏切ってくる不敵さも、今大会とくに多かった”不敵なやつら”のなかでも抜きん出て不敵だった。「優勝する気がないだろう」というツッコミを誘うためのコント前VTRも効いている。
しかし全体的にお笑いハイコンテクスト過ぎて、2位でいるべきロングコートダディが優勝してしまうという盛り上がりに欠ける大会になった。やはりお笑い最盛期はもう終わっているっぽい。関係があるのかないのか、そんな単純なものでもないから「結果的に」なんだろうが、お笑いのピークを過ぎたのがダウンタウンの終焉と軌を一にしているというのはよくできていると思わさせられる。
家人とドントスターブトゥギャザーのサバイバルバトルをする。5日目に家人の操作する火遊び娘が怪物に踏み潰されて死んだ。操作もままならずただ生き延びただけだがより長く生き延びて勝った。
2025/10/12 今日
9時に目を覚ます。バスケの夢を見た。プレイ中ではなく控室で士気を上げるチームミーティングの場面。誰かが何かを喋っている途中で相手チームの選手が通りかかりそのときに話が途切れるるなど、対戦前の緊張した雰囲気があった。自分はリーダーだか監督だかの話をあまり聞いておらず、「いや、自分が爆発して何回でも連続得点してやればいいんだ」と自分が自分にしている蓋を外して、自分自身に暗示と発破をかけていた。控室を出る前に夢から覚めた。
一時間ぐらいを朝の準備に費やしてからスタバに行く。髪の毛を切ったばかりなのにすでに髪型が迷子になっている。サイドパートという髪型になると思うのだが、ちょっと面白いぐらい左右にボリューム差があり、花輪くんみたいな不自然な頭の形になっている。『美の進化』を読んでから日記を書く。「ヒトはきびしい配偶者選考によって快感を得ている」というのは余人は知らず、自分としては納得のいく論だ。
昼からはデザイン学校の学園祭に行く予定。夕方からは狛江でバスケがある。先週日曜の試合で背中をすこし痛めたため、今週は平日のバスケには参加しなかったのでじつに7日ぶりのバスケになり、すでに気持ちが昂っている。