20250823

日記631

透明の門

2025/08/20 一昨昨日
三日前のことで例によってあまり記憶がないわけだが、代々木上原でのバスケのことははっきり覚えている。人数が少なく、ゲームができないのでということでシュート練習や1on1、ハーフコートでの3on3をやった。シュート練習ではひとりひとりシュートを打つので「シュートを見られる」という負荷がかかり、自分のリズムでシュートを打つことが一気にむずかしくなった。そのなかでリズムをつかむためにはシュートを決めることしかないのだが、肝心の一本目が決まるのが遅くなり、どんどんフォームを崩していくことになった。1on1は楽しみなメニューではあったのだが、自分の鈍重さとステップワークのなってなさを痛感する結果になった。ハードなDFに萎縮するまいと気を張ることはできたのだが、そこに全精力を注ぎ込んだせいでまともな判断ができずに無理なドライブ仕掛けを繰り返して自滅した。下がらせてミドルシュートが正解だったのに、意固地になってドライブに固執したのは、最初にビタ止めされたからだ。これ以上ないほど見事に相手のペースに乗せられていた。3on3ではこのレベルのバスケでいつも感じることだがオフボールのときにどう動けばいいのか迷子になった感覚をもった。途中左足首をぐねったりして危ないシーンもあったが、際どいところでおおごとにはならずに済んだ。肋骨のトラブルを早く治すためにカルシウムのサプリを重点的に飲んでいた効果があったのかもしれない。しかし最後までペースを掴めずじまいになって雰囲気に飲まれたまま2時間弱の練習時間が過ぎていった。
それでも終わったあとにチーム登録しないかとあらためて誘ってもらえた。是非!と笑顔で答えるだけの手応えがこの日はとくになかったせいで要領を得ないことを一言二言口走りながらも、「是非おねがいします」と回答した。誘ってくれたのは爽やかなバスケ”選手”という感じの人で彼との会話になるといつもちょっと緊張する。このチームでバスケをやるとなると、這いずるような場面がちょくちょく出てきそうでちょっとこわいのだが、チャレンジのしがいは間違いなくある。バスケ選手として中学部活をやっていた頃に比べると、いろんな経験のおかげで恥をかく痛みには慣れている。この日の不出来を振り返りながら歩いて帰る。いつもの東北沢のローソンで氷結を買って飲みながら家まで歩く。定期的に悔しい思いがやってくる。


2025/08/21 一昨日
午前中は在宅にして、午後から出社。きちんと仕事をこなしていって定時で退勤。
この日は職場のチームメンバーの歓送迎会があったので開始時刻までの小一時間を使い、図書館に行って読むべき本を探す。近現代の中国文学に触れたいと思っていたのでその棚を探していると、ケンリュウが編んだアンソロジーがあったので良いとっかかりになるだろうと手に取る。『折りたたみ北京』というSFタイトル。あとはトマス・ネーゲルの著書を探して『理性の権利』、それからトマス・ネーゲルの著書にも登場し、哲学会のスタープレイヤーの呼び声が高いデレク・パーフィットの伝記を借りる。友人の読書内容にも含まれていた気がする。どんな感想を言っていたかは忘れてしまっているのだが、読み終わったあとで自分の感想と照らし合わせたい。
飲み会は和やかな時間が流れていった。世代に開きがあったので世代間の話が一番盛り上がった感じがあった。音楽プレイヤーの話になって久しぶりにMDと口にした。あとは映画の話をすこしするなかで、24,5のふたりがどちらもスパイダーバースを見ていることがわかって嬉しくなった。25歳の人が周囲に向かって「わたし双子なんです」と言っており、初耳だと思って驚いたリアクションをとった(実際驚いた)のだが、「前もこの話をした気がします…」と言われて記憶を漁ると前の飲み会でもまったく同じリアクションで驚いていたことをうっすら思い出した。自分の記憶力のなさからくる不手際だったのだが、酔っていることのせいにして正面から謝らずに流してしまった。前回は双子の話を膨らませずに終わったので印象がうすくなったせいだと思う。今回はすこし膨らませて聞いてみた。中学からべつの学校に入ったのだという話を聞き出せた。刺身もふくめ料理のおいしい店で、日本酒ハイボールの吟銀が気に入った。夏に飲むのにちょうどいい涼やかさがあった。あたごの松という日本酒名も口なじみがあってちょうどよかった。


2025/08/22 昨日
ひさしぶりの飲み会に興奮したのか4時前に目が覚めて6時近くまで寝付けず、寝不足になりなながら朝から出社。この日やるべき仕事の大半を片付け、昼から在宅に切り替える。行き帰りの電車内でパーフィット伝記を読んだ。帰ってからはご飯を食べて昼寝をし、ハイキュー42,43巻を読んで筋トレ。定時退勤して家で本を読む。
TCBのふたりと下北で集合して笹塚まで歩く。ときに店にも入らずただ歩いて笹塚に行っただけだが、商店街にあるケバブ屋でケバブラップを購入。もうすぐ閉まる時間帯ということもあってかケバブをモリモリに入れてくれた気がする。そのまま下北まで歩いて帰るつもりが、気がつけば電柱に「松原」の文字。さっきから松原を歩いてるんだが、じゃないんだからとあわてて方向を転じ、無事東松原駅を発見。そこから線路伝いに新代田を目指し、下北沢に復帰する。ラストもう一杯をはじまりのダイエーで購入してすこし立ち話をしてから解散になる。
AIと結婚することの是非についての話がすこし盛り上がって面白かった。自分の個人主義的にはこういうときに非とは言えないし、どうしても腰の引けたようなことばかり言うことになってしまう。自分の領域が犯されないかぎりそれで十分というのが個人主義なのでそれで十分なのだが、シンプルに強いことを言う主張に対すると弱さを感じてしまう。だからといって性急に強さをもとめてもそんな付け焼き刃では太刀打ちできるものでもなし、生兵法よろしく怪我して終わりということになるだけだろう。結局、主張の根拠について質問して、その主張に納得できるかどうかを判断するということをするしかない。知らない相手にはそれで構わないし十分だとも思うが、せっかく友人が自分から見て稀有な主張をしているのだったらそんな消極策をとらず、前に出てみてもいいかもしれないとは思った。すくなくとも前に出て何かをすることはそれだけで負荷がかかるものだということは理解したうえで、フェアネスを自分なりに意識できるだけ意識した振る舞いをしたい。友人と、対面で、という条件であれば、さすがにツイッターの議論以上のことができていいはずだ。酔っ払って、という風の音(条件)が邪魔をしているけれども。
あとは大学時代の授業の話があって懐かしかった。A+とかAとか取ったことある?と聞かれたのでムキになって当たり前だと返してしまった。自分の大学成績は、捨てるか、Cを狙うか、真面目に受けるかの三択なので、A+もそれなりに取っていた。Cほどじゃないが。コンソーシアムという京都の大学が共同で参画している授業が面白かったという話で、行けばよかった、今だったら行ってたとうらやましくなった。


2025/08/23 今日
10時すぎにスタバに行って『理性の権利』を読む。日記を書いていると12時半すぎになる。昼から友人を家に招いてボードゲームで遊ぶことにしている。その後19時から狛江でバスケ。普段行っているのではなく、競技志向強め、年齢層高めのチーム。楽しみだが翌日も新代田でバスケがあるのできちんとリカバリは意識しないといけない。
NスペでZORNの存在を知る。Nujabesのトラックを使った「戦争と少女」を聞く。直視できない悲惨がおこるのは間違っている。仕方ないで済ませられるものではない。軌道修正するのがいくら難しかろうとそうするしかない。そのためには間違っていることは間違っているという現状の確認が必要だ。

日記631

透明の門 2025/08/20 一昨昨日 三日前のことで例によってあまり記憶がないわけだが、代々木上原でのバスケのことははっきり覚えている。人数が少なく、ゲームができないのでということでシュート練習や1on1、ハーフコートでの3on3をやった。シュート練習...