20250831

日記634

大量残暑

2025/08/29 一昨日
朝から高輪ゲートウェイに行く。新社屋でハンズオンの研修を受ける。玄関口は豪勢だが執務室廊下は天井が低く、閉塞感が感じられた。執務室内は開放感があるのかもしれないが、支給されたゲストカードでは執務室内に入る権限がなかったため、午前の研修が終わったら食堂でお昼を食べて帰宅。在宅勤務に切り替える。
指示のまずさ(広義のコミュニケーションミス)で余計な仕事を増やされ、その対応に追われることになった。在宅勤務なのに忙しくて残業が発生するという条理に合わない出来事に見舞われる。それでも18時には強制終了させ、狛江までバスケに出かける。2日連続なので脛付近の疲労の色が濃かったのだが、ペース配分できるような回だったので、そこまで跳んだり跳ねたりはせず、うまい人ばかりが集まったチームになったこともあって余裕を持ってボール回しを楽しんだ。こういう強いチームに割り振られたとき、余裕満々の舐めたプレーをしてしまいそうになるがそこはかろうじて気を引き締めた。終了の笛を聞くまえにすぐ引き上げて歩いて狛江湯に行く。いつも狛江湯でするように温冷交代浴でリカバリを図ろうとあつ湯と水風呂を行き来していると大学生のサッカー選手らしきふたり組も同じリカバリをしていたようでたびたびいっしょのタイミングで湯に浸かったり水に浸かったりすることになった。なぜそれがわかったかといえば鍛え上げられた肉体が雄弁だったのと、それより雄弁な彼らのお喋りの内容が聞こうとしないでも聞こえてきたからだった。ひとりはスカウトの目に止まって今度からJリーグでプレーするという話で、もうひとりはスカウトのネットワークに向けてこれから名前を知ってもらわないといけないということを話していた。カテゴリーと種目こそ違うが、同じスポーツ選手として温冷交代浴で数セットだけいっしょになれたのはちょっとおもしろかった。
狛江ニュースターでちょい呑みビールを飲んでレバニラ定食を食べる。テレビ画面にはもののけ姫が映っていた。アシタカが人生最後の言葉と思ってサンに言う言葉と、生かされようとしてサンから食べ物を与えられて目を瞑ったまま涙する場面は、どれだけやかましい店内で見ても胸に響く。死すべき呪いをうけて村を放逐されているなか「生きよう」というメッセージを受け取るということには、想像もできないところが多くあるが、それにもかかわらず共感できるところもたしかにある。食べながら涙が流れるというのは生きるというのを象徴する場面で、生きるということのある面を抽出した表現だと思う。
最寄り駅まで戻ってベンチに座って氷結を飲む。何を考えていたのかをもう忘れてしまったが、何かしら考え事をしてから家に帰る。


2025/08/30 昨日
午前中から昼すぎにかけてニンテンドーのソフト紹介動画を見たり、ポケモンLegendsアルセウスをプレーしたりして過ごす。紹介ゲームは星のカービィエアライダーで、この手の紹介動画については上手だろうなとは思いつつも眉唾な感覚もあって、斜に見るような感じで見始めたのだが、45分の動画が終わる頃にはまんまとエアライダーをプレーしたくなっていた。
気づけば15時という体たらくでこれはマズい、というより単純にお腹が空いたのでご飯を食べに出かけることにする。豪徳寺のパン飲みができるという店をのぞきに行くが、席数が少ないこともあって当然のように満席で入れず、仕方ないので第二候補の店に行くと食事が17時からという案内を受けて断念。窮余の策としてとりあえず駅前のデニーズに入る。クーラーで頭を冷やして落ち着いたのでデニーズで食事をするのは止めにして瓶ビールとおつまみにミニコロッケ2個を注文。翌日に控えた演劇説明会についての話で時間をつぶす。
17時になったので第二候補だったピコンバーに入る。白ワイン(エスト)のデカンタ、生ハムとサラミの盛り合わせ、目当てのチーズたっぷりラザニアを注文する。この店は家人に教えてもらった店の中でもとくに気に入っていて、この日も良い時間を過ごせた上にお腹いっぱいになった。料理がお酒に合って美味しいのはもちろん、照明も暗めでテーブルにキャンドルを灯してくれるのが嬉しいポイントだ。
一旦家に帰ってから切れたトイレットペーパーを買いに下北の無印良品まで出かける。夜になってもすこし歩けば汗が吹き出すような暑さで不快といえば不快なのだが、汗をかいてもいいやと諦めてしまえば「夏の夜」というアトラクションに参加している気分でちょっとは楽しめる。暑さでのどが渇いたので帰りにローソンで水を買う。こうまで水が美味しいのは夏ならではの事象には違いない。
帰ってからもポケモンをプレーする。時空の歪みでポリゴンを捕まえ、裏ボス1のなんとかという虫のようなフォルムの機械的ポケモンを倒す。ディアルガとかこういうのとか(ウォロの髪型とか)全然好きではないというか嫌いなタイプのポケモンのかたちだがクリアのためにはしょうがない。アルセウスにもべつに会いたいとは思わないが、まだ出会っていないポケモンたちは見つけたい。アローラのロコンを探すクエストもこなした。アローラのロコンはかっこかわいい。


2025/08/31 今日
8時半に起きて洗濯物をする。ソイプロテインとグラノーラwith牛乳を朝食にする。10時からの演劇説明会兼選考会に参加する。応募人数が多く、たくさんの人(だいたい30名ぐらい)の前で自己紹介をするはめになったのには閉口したが、運良く最初から3番目ぐらいだったので緊張が高まっていく前に自己紹介を終えられて助かった。あとは二人一組になっての本読みと、最後に簡単なアイスブレイクのワークショップメニューをやって11時20分には終了した。自分の出来としては良くもなく悪くもなくといったところで、実力以上のものが出せたとも思わないし、実力が出せなかったとも思わない。演出の人がうまくファシリテートしてくれたからだ。少ないながらも要望としてコメントのあった「役を自分ごととしてどう引き受けるかを見たい」というのは自分の肌感覚に合う気がした。やっぱり自分は自分からは離れられない。だからどうやって役のセリフを自分の中に入れるかというのが自分の役者としてのテーマだというのは、前回の演劇祭を通じて感じ取った展望のひとつだ。演技が上手な人もたくさんいたが、自分の求める方向性としては演技がうまくなりたいという方面ではないのも感じられた。居る力(居力・いりょく)を高めたいというのがよくわからないながら大まかな方向性だ。
緊張もしたし、言っていることを聞くために頭も使ったし、とにかく緊張したのでお腹が空いた。なので終わった足でそのまま吉野家に行って牛丼を食べる。いつの間にか並盛でも満足できるようになっている…。
そのままクラシックのほうのスタバにきて『折りたたみ北京』を読む。地政学的な興味だけから作品にアプローチするのは誤りだというケンリュウの序言はそのとおりだと思うし、必要最小限のことが述べられた良い序言だと思った。そしてチェン・チウファンの『鼠年』には肝を抜かれた。緊密な文章で物語世界の中にぐいぐい推進していく力強さに感心する暇もなく、語り手の直面するジレンマと感情の渦のなかに放り込まれることになった。この一作だけでもこのアンソロジーを手に取る価値があると思わせる、最高の短編小説だった。この短い分量が適切だし、これが漫画でも映画でもなく小説であるということの理由が小説そのものから感じ取られる。イメージ・シンボル・感情の筋道の付け方が一体になっているこの一体感はまさに文章でしか表現できないものだ。
14時半ちかくまでスタバにいて帰宅する。19時からは代々木上原でのバスケがある。これは自分の立ち位置からは当たり前のことでいちいち言葉にするようなことではないのだが、バスケも自分にとってはひとつの表現だ。いろんな活動と同じくバスケにも上手い下手はあるし、できれば上手くなりたいと思っているが、本質というか眼目は”楽しむ”ところにある。表現することを楽しむ表現、というように表現と楽しむことは入れ子のように連なっている気がする。

20250828

日記633

ゴーストレイト

2025/08/26 一昨日
定時退勤し狛江に移動。バスケの練習回に参加する。スリーポイントシュートのコツを掴みにかかった。ミドルシュートとシュートフォームを切り替えていく必要があることを再認識した。
充実した練習になったと思う。録画したので内容のチェックもできる。
家人からコンビニカレーとビールを買ってきてくれとの依頼があったのでセブンのカレー3択を提示する。一番高いエリックサウス監修のカレーではたくカレードリアを選んでいたところに食へのこだわりを感じた。
自分用には安い量の多いカップ焼きそばを買い、格の違いというやつを見せつけた。


2025/08/27 昨日
午後から出社する。しかし午前中も対応に追われて結局一日中働いていた。帰宅してからも疲れてスタバに行く気が起きなかったが、ご飯食べに行こうという誘いに乗って下北には出る。ユニクロでジーンズ試着に付き合ってもらう。感触がよかったので丈長めをオンライン購入。
新八食堂で目抜の西京焼きを注文する。なるほどこんな味なのかと勉強の気分で食べる魚を選んでいる。
ダイエーで冷食を買い込んで帰宅。帰宅後にオリジナルボードゲームを発明する遊びをした。結果、デモクラシリトリと下手くそ楽団オーケストラというタイトルのゲームが誕生した。
FCクルドの記事を読む。同じチームでプレーしたいと思っていた友人が強制送還になったというのがとくに身に沁みて感じられた。


2025/08/28 今日
朝は在宅。午後から出社。出社後はしゃかりきになって働き時間が一瞬で過ぎる。
帰りの電車でアオアシを読み終える。やっぱり作者とはサッカー観が合わない。ここぞという場面でもっとも気持ちのある選手が活躍するとはかぎらないのがサッカーの醍醐味だと思う。
定時退勤し、帰宅即バスケに出かける。途中ハッスルプレイも出たがマッチアップの相手がパワープレイをしてきて手も足も出なくなってしまい、一気にテンションが下がった。そこからの気持ちの切り替えは半々でうまくいったしうまくいかなかった。ドライブはチャレンジはしたが成功せず、ただただターンオーバーを増やした。そのうえスリーポイントシュートのコツはどこかへ消えてしまい、ふりだしに戻ることになった。まさに三歩進んで二歩下がるというやつだ。年齢を考えると三歩進んで三歩下がる、三歩進んで四歩下がるということになっていきそうだが、できることをやるしか、伸びるところを伸ばすしかない。悲壮感でそういうのではなく気分としてはそれしかないというシンプルな気持ちで言っているつもりだ。それにもかかわらず漂うのが本当の悲壮感というものだろう。よし、せっかくだし本物を見せてあげよう。

20250826

日記632

カラスが鳴いたら


2025/08/23 一昨昨日
これも3日前なので覚えていることと言ったらバスケでうまくプレーできなかったことだ。狛江のおじさんバスケに参加したが全然走れなかった。集中力も欠いてパスミス(パスを受けるときにボールをこぼすミス)を連発する始末。帰ってから反省していたとき、コートの周りをお子たちが走り回っていたことでかなり集中を削がれていたということに気づいた。そうは言ってもその条件はみな同じではあるので言い訳にはならない。翌日のバスケに備えようと走り惜しみしていたのもよくなかった。抜いてプレーする癖がついている。強度をあげて短時間というモード切り替えもできるようになりたい。まあそれはおいおい。
翌日と勘違いしていたが友人Nを自宅に招いてボードゲームで遊んだのはこの日だった。
宝石のきらめきとタギロンで遊んだ。タギロンはうまいつもりでいたがまともなメモの取り方を忘れてしまって苦戦した。しかし「攻略法」をネットで検索するようなみっともないことはするまい。
宝石のきらめきをチェスクロック方式であそんだら、時間無制限式とは全然ちがうプレー感があって面白かった。自分は考慮時間が長くかかるほうなのだと認識した。


2025/08/24 一昨日
一日中家にいて『アオアシ』を読んだ。無料だからというのとネットの人、現実の友人がおすすめしていたのとで読むことにした。作者のサッカー観やかっこいい絵について意見が合いそうにないと感じるところはちょくちょくあるが、それにしても間口を広くとったかっこいいについては同意するし、それを描き切る強さには感心させられる。
代田の体育館までバスケをしにいく。いつもの2時間ではなく3時間なのでその分疲労も蓄積した。クーラーの効きがよくないのか温度が高かったので普段よりさらに汗をかいたし、普段よりさらに息切れをした。なんとなく改善してなんとなくクリアした気になっていたが体力についてはまだまだ課題だ。
歩いて帰宅。ご飯を食べてアオアシの続きを読む。無料期間に読み終えないといけないので忙しい。


2025/08/25 昨日
昨夜アオアシのせいで夜更かしをしたので寝不足で平日を迎える。仕方なく在宅勤務にするとチーム長から全体へリモートワーク率の高さについての指摘が入った。
とりあえずやるだけのことをやってすぐアオアシに戻る。
定時退勤後もスタバに行かずアオアシを読む、つもりが2時間ほどうたた寝をしてしまう。これで夜寝られずにまた寝不足というわるい流れを断ち切るために22時には寝る準備を完了させる。


2025/08/26 今日
朝から出社。しっかり8時間寝られたので朝のコールドシャワー後には調子MAXになった。
朝から溜めていた仕事をぐんぐん消化。この調子の良さで仕一日中仕事するのは罪だと思ったので昼から在宅に切り替えることにする。
職場の地下階に南インドカレーの店があるという情報を辛いものフリークの友人Bから得ていたので食べにいくことにする。ターメリックライスをついでくれるスタイルは話にきいていた通り、カレーもそれぞれに味があっておいしかった。
帰宅後はアオアシを読む。途中仕事でやるべきことがカットインしてきたので対応したりする。ようやく300話に到達したがすこし疲れた。
気分転換にとバスケの練習に狛江まで出かける。漫画とバスケと飲みで全然スタバに行けていないのでこの日記もスマホで書いている始末。

20250823

日記631

透明の門

2025/08/20 一昨昨日
三日前のことで例によってあまり記憶がないわけだが、代々木上原でのバスケのことははっきり覚えている。人数が少なく、ゲームができないのでということでシュート練習や1on1、ハーフコートでの3on3をやった。シュート練習ではひとりひとりシュートを打つので「シュートを見られる」という負荷がかかり、自分のリズムでシュートを打つことが一気にむずかしくなった。そのなかでリズムをつかむためにはシュートを決めることしかないのだが、肝心の一本目が決まるのが遅くなり、どんどんフォームを崩していくことになった。1on1は楽しみなメニューではあったのだが、自分の鈍重さとステップワークのなってなさを痛感する結果になった。ハードなDFに萎縮するまいと気を張ることはできたのだが、そこに全精力を注ぎ込んだせいでまともな判断ができずに無理なドライブ仕掛けを繰り返して自滅した。下がらせてミドルシュートが正解だったのに、意固地になってドライブに固執したのは、最初にビタ止めされたからだ。これ以上ないほど見事に相手のペースに乗せられていた。3on3ではこのレベルのバスケでいつも感じることだがオフボールのときにどう動けばいいのか迷子になった感覚をもった。途中左足首をぐねったりして危ないシーンもあったが、際どいところでおおごとにはならずに済んだ。肋骨のトラブルを早く治すためにカルシウムのサプリを重点的に飲んでいた効果があったのかもしれない。しかし最後までペースを掴めずじまいになって雰囲気に飲まれたまま2時間弱の練習時間が過ぎていった。
それでも終わったあとにチーム登録しないかとあらためて誘ってもらえた。是非!と笑顔で答えるだけの手応えがこの日はとくになかったせいで要領を得ないことを一言二言口走りながらも、「是非おねがいします」と回答した。誘ってくれたのは爽やかなバスケ”選手”という感じの人で彼との会話になるといつもちょっと緊張する。このチームでバスケをやるとなると、這いずるような場面がちょくちょく出てきそうでちょっとこわいのだが、チャレンジのしがいは間違いなくある。バスケ選手として中学部活をやっていた頃に比べると、いろんな経験のおかげで恥をかく痛みには慣れている。この日の不出来を振り返りながら歩いて帰る。いつもの東北沢のローソンで氷結を買って飲みながら家まで歩く。定期的に悔しい思いがやってくる。


2025/08/21 一昨日
午前中は在宅にして、午後から出社。きちんと仕事をこなしていって定時で退勤。
この日は職場のチームメンバーの歓送迎会があったので開始時刻までの小一時間を使い、図書館に行って読むべき本を探す。近現代の中国文学に触れたいと思っていたのでその棚を探していると、ケンリュウが編んだアンソロジーがあったので良いとっかかりになるだろうと手に取る。『折りたたみ北京』というSFタイトル。あとはトマス・ネーゲルの著書を探して『理性の権利』、それからトマス・ネーゲルの著書にも登場し、哲学会のスタープレイヤーの呼び声が高いデレク・パーフィットの伝記を借りる。友人の読書内容にも含まれていた気がする。どんな感想を言っていたかは忘れてしまっているのだが、読み終わったあとで自分の感想と照らし合わせたい。
飲み会は和やかな時間が流れていった。世代に開きがあったので世代間の話が一番盛り上がった感じがあった。音楽プレイヤーの話になって久しぶりにMDと口にした。あとは映画の話をすこしするなかで、24,5のふたりがどちらもスパイダーバースを見ていることがわかって嬉しくなった。25歳の人が周囲に向かって「わたし双子なんです」と言っており、初耳だと思って驚いたリアクションをとった(実際驚いた)のだが、「前もこの話をした気がします…」と言われて記憶を漁ると前の飲み会でもまったく同じリアクションで驚いていたことをうっすら思い出した。自分の記憶力のなさからくる不手際だったのだが、酔っていることのせいにして正面から謝らずに流してしまった。前回は双子の話を膨らませずに終わったので印象がうすくなったせいだと思う。今回はすこし膨らませて聞いてみた。中学からべつの学校に入ったのだという話を聞き出せた。刺身もふくめ料理のおいしい店で、日本酒ハイボールの吟銀が気に入った。夏に飲むのにちょうどいい涼やかさがあった。あたごの松という日本酒名も口なじみがあってちょうどよかった。


2025/08/22 昨日
ひさしぶりの飲み会に興奮したのか4時前に目が覚めて6時近くまで寝付けず、寝不足になりなながら朝から出社。この日やるべき仕事の大半を片付け、昼から在宅に切り替える。行き帰りの電車内でパーフィット伝記を読んだ。帰ってからはご飯を食べて昼寝をし、ハイキュー42,43巻を読んで筋トレ。定時退勤して家で本を読む。
TCBのふたりと下北で集合して笹塚まで歩く。ときに店にも入らずただ歩いて笹塚に行っただけだが、商店街にあるケバブ屋でケバブラップを購入。もうすぐ閉まる時間帯ということもあってかケバブをモリモリに入れてくれた気がする。そのまま下北まで歩いて帰るつもりが、気がつけば電柱に「松原」の文字。さっきから松原を歩いてるんだが、じゃないんだからとあわてて方向を転じ、無事東松原駅を発見。そこから線路伝いに新代田を目指し、下北沢に復帰する。ラストもう一杯をはじまりのダイエーで購入してすこし立ち話をしてから解散になる。
AIと結婚することの是非についての話がすこし盛り上がって面白かった。自分の個人主義的にはこういうときに非とは言えないし、どうしても腰の引けたようなことばかり言うことになってしまう。自分の領域が犯されないかぎりそれで十分というのが個人主義なのでそれで十分なのだが、シンプルに強いことを言う主張に対すると弱さを感じてしまう。だからといって性急に強さをもとめてもそんな付け焼き刃では太刀打ちできるものでもなし、生兵法よろしく怪我して終わりということになるだけだろう。結局、主張の根拠について質問して、その主張に納得できるかどうかを判断するということをするしかない。知らない相手にはそれで構わないし十分だとも思うが、せっかく友人が自分から見て稀有な主張をしているのだったらそんな消極策をとらず、前に出てみてもいいかもしれないとは思った。すくなくとも前に出て何かをすることはそれだけで負荷がかかるものだということは理解したうえで、フェアネスを自分なりに意識できるだけ意識した振る舞いをしたい。友人と、対面で、という条件であれば、さすがにツイッターの議論以上のことができていいはずだ。酔っ払って、という風の音(条件)が邪魔をしているけれども。
あとは大学時代の授業の話があって懐かしかった。A+とかAとか取ったことある?と聞かれたのでムキになって当たり前だと返してしまった。自分の大学成績は、捨てるか、Cを狙うか、真面目に受けるかの三択なので、A+もそれなりに取っていた。Cほどじゃないが。コンソーシアムという京都の大学が共同で参画している授業が面白かったという話で、行けばよかった、今だったら行ってたとうらやましくなった。


2025/08/23 今日
10時すぎにスタバに行って『理性の権利』を読む。日記を書いていると12時半すぎになる。昼から友人を家に招いてボードゲームで遊ぶことにしている。その後19時から狛江でバスケ。普段行っているのではなく、競技志向強め、年齢層高めのチーム。楽しみだが翌日も新代田でバスケがあるのできちんとリカバリは意識しないといけない。
NスペでZORNの存在を知る。Nujabesのトラックを使った「戦争と少女」を聞く。直視できない悲惨がおこるのは間違っている。仕方ないで済ませられるものではない。軌道修正するのがいくら難しかろうとそうするしかない。そのためには間違っていることは間違っているという現状の確認が必要だ。
昨夜、笹塚のコンビニ、たしかセブンイレブンに入ったとき、こんな飲み方をするやつ知っているかというような発言があった。散歩先のコンビニで随時酒を補充しての歩き飲みについてだ。いつもの彼の質問がそうであるように、やや唐突だったし質問意図についてはよくわからないところもあったが、大方コンビニによくある防犯目的の鏡を見てふと反省する感情に駆られたのだろう。自分は知らないがそれだから良いというようなことを自嘲気味に答えた。いつも自分がそうするように自嘲の割合をできるだけ減らそうと心がけながら。自嘲の割合を減らすことにはそれなりに価値を置いているのだが、ひとつにはそうする必要があると内心では感じていること、もうひとつはそういう方向づけをすると口調が硬く、シャットする感じが出てしまうことの両面から、それが自然な回答にはならないことも多い。それに自嘲する余地(かわいいところ)があるのをしいて隠そうとする動きに似てしまうという難点もある。だからといって謙遜なのか防御なのかわからないアホやってますというポーズをとるのはどうしても潔しとはできない。罠をかけるつもりで質問調の発言になったわけではないだろうが、それにもかかわらずこれは日常のなかによくある罠のひとつだ。こういった罠は基本的にどこにでもあって、街中に張り巡らされているといっても過言ではない。右に倣えと人のやることをそのまま受け取って自分のやることにしたり、轍の上だけを走る〈運転〉を自分に課したりしないとき、いつでも発動するたぐいのごくありふれた罠だ。罠をくっつけて歩くようなことにならないよう気をつけなければならない。それは歩くときの重りになり余計な体力を奪われてしまう。

20250819

日記630

寄せては返すように


日記630兼ブログ再移行(カムバック)のお知らせ

日記433〜日記629はWordpressで書いた。https://aall.jp/

できることが多くなるのではないかと期待してのブログ移行だったが、自分の使い方ではやれることもほとんど増えず、それにしてはプレミアム料金は高額だったため、もとのBloggerに戻ることにした。Googleサイトという無料ホームページ作成サービスと組み合わせればやりたかったことは問題なく実現できることになりそうだ。Instagram投稿をリアルタイムで反映できるページを作れたのは数少ない利点だったが、それにしてもInstagramに飛べればとくに遜色ない。

書く場所を移すことでやる気のスターターになることを期待していた点については移行後も調子よく日記数を重ねていったことから成功したともいえるし、小説を書くという行動からは離れている現状を思えば失敗したとも言える。しかし小説についてはブログを書く場所だけの問題ではないことは明らかで、ちょうどブログ移行時期からバスケを再開してエネルギーがそちらに振り分けられたことも大きい。

ブログ移行のストレスというかこれができるこれができないの調査やデザインについてあれこれ考えることの煩わしさが今は大きいので、とりあえずは仮の建付けで元の環境に戻すというのが最適解だと思われた。これからも日記という個人的な文章を書くことを軸に据えつつ、これからは誰に見せてもあまり胸が疼かないような文章を書くように意識していきたい。これは内容面というよりは体面面が大きい。つまり文体の奔放さや自分のよくない癖を抑える方向に努めようと思っている。自分は「賢い」という人間の性質にとくにこだわりがあり、そう思われたいという意識も人一倍つよい。だからそれを対象に直接ぶつけるようにして、文章を書こうとすることが多かった。変えようと思ってすぐ変えられるものではないし、文章はそれを書いた人を映す鏡でもあるから、たぶんこれからもその傾向はいたるところに見られることになるのだろうが、これからは野放図にまた一生懸命に衒おうとするのをすこしは控えようということだ。

オモコロチャンネルというYoutube動画で永田さんが言っていた「セルフハンディキャップを止めよう」という説教がまだ刺さっている。バスケをするときにも斜に構えたような選手は多少腕に覚えがあったところで(覚えがあるからこそ)かなりダサいというのを目で見て知ってしまっている。部活などとはちがって誰に言われたわけでもなくただ自分がバスケをやりたいから集まったのにもかかわらず、その場所でクールぶってシニカル方向にカッコつけるのはそれ以外の立ち方を知らない若者だという以外に説明のしようがない。自尊心を保てる範囲内でバスケをやって楽しいのかと思ってしまうが、うまくレベルが合うとそれで十分楽しいのだろう。それでもその人の醸すダサさというのはどうしようもなく匂い立ってきてしまう。疲れたのを誤魔化して精一杯カッコつけて歩くような場面に残念さは表れる。「いやいや歩いてないでDFしてくださいよ」とチームメイトは思っているが、それを言われないことを知っているかのような、それともそれを言わせないように強いてリラックスしたように振る舞っているかのような態度に、こいつは何をやってもこの調子なんだろうと思わせる、悪い意味での見極めが走る。

自分はバスケをやっているときには疑いなく本当に楽しいと思える。全然通用しないときにもリズムが掴めないときにもなんとかチームの助けになれないかと考えて動くこと自体が楽しいからだ。走り込んだときにパスを受けるのも、走り込んでくれた仲間にパスを出すのも、その瞬間あうんの呼吸になったのが感じられてかなり面白い。きわどいところをミスしたとしても、自分が出せる全力を出していたとしたら、たとえ反射で謝ってしまうことがあったとしても、謝るいわれはないと本心のところでは思っていられる。そしてやっぱり全力プレーでのミスについては怪我につながるような危険なプレーでないかぎりそれを許容する空気がある。ようするに全力を出すというのは気持ちのいいことだというに尽きる。

そこから敷衍して考えると、文章を書くときの自分には余計な諦めが入っているようだ。そのことに「セルフハンディキャップ」という言葉を通して気がついてしまった。全力で文章を書くということが意味する内容についてよくわからないところがあるというのは率直に言ってそうだ。しかし、相手に伝わらなくてもいいというような構えをとることが自分には多く、それは明らかに不要な構えだと思われる。ただ書いてその意味が通じないというのではない、何らかの不純物が混入している。本質はチャンスに向かって走り込んだり、ピンチに対して走って戻ることのはずなのに、相手に見くびられないような歩き方ばかり意識している。相手に文章が読まれないことを自分がそのように書いたからだと思いたがるところが自分にはあった。コントロールできないものに対して、向き合い方ひとつでコントロールしているように受け取れるように、そういう姿勢の研究ばかりしてきた。それは突き詰めるとただただ「余地を残す」ということでしかない。残し方を一生懸命考えてきた。それはそれで努力だったともいえると思う。だけどべつの方向でやっていくことが必要だと思うようにもなった。これから書く日記についてとくに変化が見られるということはないかもしれないが、余計な諦めを含まない文章を心がけて書いていくことにする。今回のブログ移行はそのきっかけにもなって都合が良い。


2025/08/17 一昨日

朝7時半に起きる。洗濯物を干してから湘南江の島に向かう。成城学園前でロマンスカーに乗り換える。600円の追加料金はかかったが、セブンで買ったたまごサンドのコッペパンとコーヒーをゆったりした気持ちで食べられたのでパフォーマンスには十分満足した。

江の島に到着してすぐ東浜に向かう。寝転んで海を眺めているとTCBの友人ふたりが到着。とても汚い遠浅の浜だったがそれでも波と戯れて遊ぶ。あっという間に昼になったので、ファミマでビールを買って乾杯したあと、いつもの吉野家で買った牛丼をテイクアウトしてビーチを見ながら食べる。

それから水着を乾かしながら西浜の方面まで歩き、コンビニで酒を補充する。えのすいを横目に鵠沼海岸のほうまでビーチを抜けていく。途中コンビニで買ったソフトフライングディスクで遊ぶ。ビーチバレーやボディボードレッスンを眺めたりする。

相模大野に移動して駅前の盆踊り大会をチラ見する。気怠い雰囲気で地方の盆踊りの見本のような低いテンションだったので踊りには参加せず。しかし実のところ疲れ切っていたのとすでに日焼けのやけどが痛み初めていたことが大きい。

飲みに行くということもなく早めの解散になる。帰宅即コールドシャワーの応急処置もむなしく、ヒリヒリと痛む就寝になった。それでも疲れのせいで22時半にはベッドに入る。途中23時半に目が覚めて水を飲んだぐらいでヒリヒリのわりによく眠れた。



2025/08/18 昨日

朝からヒリヒリを押して出社する。それでも午後からは在宅に切り替えざるを得ず、帰ってすぐコールドシャワーと保湿クリームの「手当て」をした。仕事については何もやる気がせず、必要最低限の動きだけで済ませた。かるいやけど状態で運動をするのはよくないのではないかと暫時逡巡したがバスケのため狛江に出かける。行ってみて身体が動かなければ大人しくしていようという思惑もあった。しかし結局、動き始めるとヒリヒリは気にならないし、肌は通常時よりあきらかに熱を持っているものの身体は問題なく動いたので、リバウンド・ブロック・ランニングとハッスルした。ミドルレンジのシュートも結構確率よく入って楽しかった。



2025/08/19 今日

午前在宅にする。グラニフで松本大洋のコラボ商品は発売される日だったので原宿まで行って目当ての商品を購入した。もともと狙っていた3アイテムに+3してしまい、会計が2万円を超えてしまった。しかし欲しいものが手に入った嬉しさがあった。これで夏嫌いの自分にも来年の夏が楽しみになる要素ができた。

荷物が多くなりすぎたので昼から出社の予定を翻し、とんぼ返りで帰宅する。昼からの在宅勤務は完全省エネモードで、昼寝以外の有意な活動がひとつもない無の昼下がりを過ごした。

それを反動にスタバに出てきてブログ構築関連の作業をある程度進めたり方針を定めたりする。日記を書くと21時半近くになっているので酒を飲んで帰る。


日記650

クラブ活動 2025/10/02 昨日 この日も一日在宅勤務。友人が家に来るのでいろいろと準備をする。仕事は暇でどうにでもなるという感じだったのに友人が下北沢駅に到着する時間になって急遽のタスクが降りてくる。仕方なく対応するが、無理して働いているフリしない...